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ルートダブル -Before Crime After Days- Xtend edition

ルートダブル Before Crime After Days(限定版)  ルートダブル~Before Crime After Days~Xtend edition (通常版)

PlayStation Vitaにてルートダブル Xtend editionクリア、以下感想です。(中澤工作品では、Never7・Ever17・Remember11・I/O・Close toをプレイずみ)

Remember11が亡霊と化してる予感。私にとっても、制作者にとっても。

Ever17よりもRemember11の系譜を継ぐのがルートダブルという作品だと思います。一歩間違えると死に至る疾走感と同時に振りまかれる謎が印象的なAルートと、すべての謎を解決させるBルートとそのあと。Remember11と違い、根本に関わる未解決の謎は無いと言っていいです。

しかしなぜ物足りなさを感じるのか。それはきっとRemember11のせい。ルートダブルAルートはたしかにすばらしかった。すばらしかったけど、比較対象となるR11こころ編がさらにすさまじかっただけというだけなのです。

サスペンス感あふれる文章にしても、驚きの「仕掛け」にしても、R11を下回ってしまった印象です。こころ編バッドの恐怖感、そしてグッドの「海」、あの衝撃は忘れられない。

それでも、R11ファンこそルートダブルを買うべき。たとえ物足りなさがあろうと、Aルートの没入感はすばらしいから。それに、R11で大活躍した豊口めぐみさんと友永朱音さん(と12RIVENの佐藤利奈さん)が参加してるというだけで私は嬉しかった。豊口さんはまた(序盤)嫌な役かよっ!と。

だらだらした文章が少なかったのも好印象。いや、説明的な文章展開がくどいのは事実だけど、一文一文はあっさりしてるので、12RIVENや9時間9人9の扉、善人シボウデスが嫌いだった方でも安心です。(R11悟編の文章は打越さんメインだと思うが……12RIVEN等のくどすぎる文章を考えると、中澤さんもある程度修正していたとおもわれる)

ただ、テキストでとても気になったところがあった。Aルート隊長のテキストについて、台詞では苗字呼びなのに地の文では名前呼び。これが副隊長のように職場では苗字呼び、プライベートでは名前呼びの設定であれば納得がいく。しかし、記憶喪失の隊長でこれはおかしい。(小説版では地の文も苗字呼びになっていることを確認。良改変)

最後に、ABルートプレイ中、反射的に思い浮かんだ予想展開を書いておく。当たっていたのもあればはずれていたのもあり。ネタバレもあるため以下反転。

Nエリアに原子炉はない。放射線もない。
Bルート悠里はすでに死んでいる。(でもそれならAルート悠里は!?と混乱していたらorz)
Aルートの裏で夏彦たち大活躍。(本当はorz)
天川博士がラスボス。
と見せかけてリフトで倒れているましろがラスボス。(実際はorz)
じつはAルートとBルートは違う世界。もしくは違う時間軸。
渡瀬といい風見といい苗字っぽい名前が多いのは叙述トリックの布石。

もう私、中澤作品やらないほうがいいかもしれない(T_T) 疑いすぎて話がすすまない。

ルートダブルやI/Oの解決編のように、平坦に終わらなかったR11はあれで良かったんだと思えるようになってきました。が、しかし。PSP追加年表に犬伏関係の謎を書かなかったのは許さないんだからねっ!




ドラえもん ふくびんコンビ/歩け歩け月までも

2014/3/14 わさドラ ふくびんコンビ/歩け歩け月までも の感想です。

ドラCDについてまとめていると、いい時代になったと感じます。DORA THE BESTが廃盤だったころ。西田敏行が絶望的、小泉今日子や白鳥英美子などは歌い手のアルバム買わないとならない時代があったこと。

いまとなっては、あとはドラズ中心の同時上映が問題ですね。先日発売した『ツイン☆ドラえもん ソングベスト40』、宇宙ランド危機イッパツの「ドラミ・ガムシャララ!ヘッチャララ!」収録がなにげに大きい。

ふくびんコンビ(原作:20巻)
脚本 大野木寛/絵コンテ・演出 三宅綱太郎/作画監督 志村隆行


ドラちゃん受難回。彼にふりかかるめりこみパンチがすてき。この事故に対して、いちおうは謝るジャイアンにも好感。ほんとうに「いちおう」ではあったが。

のびちゃんめりこみパンチはいくつかあるけれども、ドラちゃんは「のび太たちのアイスショー」以外にあったかな。(DVD化……) 

のび太の不幸をジャイアンに引き受けされるのび太の邪悪な表情もあいかわらずすてき。この話でわかるとおり、のび太は道を歩くだけで犬にかまれるしマンホールに落ちるし車にはねられるし(!)なんだから、こんなのたまったものではありません。

歩け歩け月までも(原作:26巻)
脚本 大野木寛/絵コンテ・演出 小原唯/作画監督 小澤辰則


本日はABパートともにベガ回にして、ベガスタッフの小原さん初コンテ回。

すごーくいまさらな話ではありますが、ベガで寺本さんと組むことが多かった吉野芙紀さんは辞めてしまったようですね。(ベガ公式サイトからお名前が消えている)ドンブラ粉の初コンテ回が好きだったのでちょっと残念です。

そして脚本がこれ系の話を得意そうとする大野木さんで嬉しい。ママが洗濯物が干せないと光線をぐるぐるさせるところは大野木さんオリジナルパートとみた!

のび太はすでに歴史に名を残そうとする必要なんてないと思います。すでに遅刻記録、立たされ記録などぞくぞく新記録を……じゃなくて、射撃とあやとりという世界一のものをふたつも持ってるのですから。

次回4/11の放送は「ウマタケ牧場」「テストに一夜漬けダル」です。
ウマタケって、よく見ると、かわいい?

ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

2014/3/7 わさドラ のび太のひみつ道具博物館 の感想です。

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 ブルーレイスペシャル版 [Blu-ray]「どうしてBDやDVDの仕様に関するレビューがほとんどないのだろう?」と以前から思っていたが、自分でやってわかった。特典の内容などを一字一句書き写すの、ものすごくめんどうだから。こんなことをするなら本編の感想を適当にかいたほうがましというもの。

でもわたしはがんばる><
ひみつ道具博物館のBDの価値をつたえるために!
映画ドラえもん ブルーレイ版の仕様

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 ブルーレイ通常版 [Blu-ray]ドラBDは、CMなどで流れたPVがかなり入っているというだけでも、買っていいと思います。いつものシンエイにここは期待してなかったから、新魔界のBDを観たときはとても嬉しかった。

あとは新開拓史までのTVスピンオフ短編が収録されれば完璧。「魔法使いのび太」のDVD収録はいつですか? ニュ~トン、ファラデ~、アインシュタイ~ン♪ ブラックホールの重力傾斜を応用した、ハイスピードローラーブレードよ!

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
監督 寺本幸代/脚本 清水東/絵コンテ 寺本幸代・久場良忠/演出 山岡実/キャラクターデザイン 丸山宏一


前半戦のクレヨンしんちゃんがおもしろかった、と鉄人兵団のときにもいったような気がする。私は原作クレヨンしんちゃんマニアも兼ねているのでみなさんよろしくお願いします。検索キーワード「まつざか先生、梅」でMy Merry Mayの記事に来る、私と同レベルの思考回路をもった人は誰です。

ひみつ道具ミュージアム、劇場で観たときは例年よりインパクト薄かった記憶があるのだけれど、TVで観るとすごくおもしろいじゃないですか! 良くも悪くもTVスペシャル向けの話なんでしょう。(新・鉄人兵団や新魔界はいまだに劇場で観たくなる)

そんな今回、もっとも燃えたシーンが一番最初の紫の背景をバックに怪盗が登場するシーンだなんていえない。まさに寺本の新魔界イメージ!

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)よろこんだ直後に「ルパンの狙いは『ボヘミアの踊るイヌか?』でげほっとなった。寺本さんはホームズマニア、と。(BD特典インタビューにも書いてある)

いまからシャーロック・ホームズを読むなら日暮訳の光文社文庫をどうぞ。日本では最新の訳で、たいへん読みやすい文章で書いてあります。有名な延原訳の新潮は古いうえに、『シャーロック・ホームズの叡智』という分割商法の犠牲になっているのでちょっとよろしくない。

本編の話にもどる。このかっこよくかつニヤリとできる導入部分がじつは夢、大元はTVの「ルパン対ホームズ対オシシ仮面」だったということが判明して、さらにげほっとなる。おまえらそんなにオシシ仮面が好きなのか。私もですすみません。

思い出の鈴を盗まれたドラえもん。買ったほうが安くても、それでも修理に出すというエピソードは寺本さんの実体験から生まれた発想なのだとか。くわしくはBDの特典を読んでね。

シーン変わっていよいよ今回の舞台。招待状が車に変化し、鉄人兵団のザンタクロスのように計器が光り輝いた直後、高速で発進。のび太の街の遠景が映し出されたあと、未来へ移行、まさに夢の背景を駆けながら、街を抜けると光とハトの影とともにひみつ道具ミュージアムへ……劇ドラの背景美術は最高だ!(土橋さんぐっじょぶ)

そしてドラえもんマニアック検定の開始です。「あなたが落としたのは、この普通のガードしおまねきですか? それとも高級なガードタラバガニですか?」というセンスに爆笑する。こんなどマイナー道具持ってくんな! 

たぶん寺本マニアの私としては、ひみつ道具博物館に登場する道具のチョイスだけで、寺本作品とわかります。劇場でこれTVシリーズで寺本コンテ回の××の道具、とつっこみながら観ていました。ころばし屋とか、きこりの泉とか、好きだね寺本さん。

ひみつ道具博物館を観る前から、TVシリーズのED5の道具選択が寺本さんっぽいと思っていましたが、彼女が担当なのかどうなのか。くわえて四次元ポケットやどこでもドアを開くときの光の演出が彼女の手法に近いとED5発表時から感じています。

夢のような世界のなか、同時に登場キャラクターへの疑念も蒔きながら、場面は転換。みんな大好きのびドラエピソードに移ります。「ぼくだけど気にさわった?」というシーンからなんだかじわっと来てしまうのは私だけでしょうか。

しかし、そんな嬉しい感動はすぐに過ぎ去って。のび太のダメさにあきれて喧嘩になったのびドラ。ドラに羽交い締めにされたのび太は暴れていたけれど。

「きみにはとりえってものがなにもないのか! どんだけダメダメなんだ!」
このセリフの直後に急におとなしくなったのび太が一瞬見せた表情に、なんともいえない感情がこみ上げた。そして想いを爆発させるのび太、わかってはいてもどうにもならない、そのくやしさが伝わってきて、ふたたびぐすん。

(つまり、「野球なんてまじめにやってもできない、もう帰る」という最初の抵抗と、ドラに「どんだけきみはダメなんだ」といわれたあとの抵抗は、違うんだよ)

新鉄人のしずかちゃん「もう、あんたなんかしらない!」とくらべてみるのもよいでしょう。

ダメなのび太のエピソード、ダメなクルトのエピソード、そんなふたりのいいところを語る場面(クルトがのび太を呼び捨てにしたところがなんだか好き)をはさんで、満を持して怪盗DXの登場です。ここは怪盗DXかっこいいところをみせてやれ、ってところなのですが、微妙に緊張感がないのはなんでですか。このあとのガードロボとの対決といい、なんかずれてるよ寺本さん! この寺本、まさにノリノリである。(きこりの女神の集団水鉄砲攻撃は怖かった……)

犯人推理部分は後述して。人工太陽&ガードロボとの決戦。敵役(?)であるペプラー博士陣営とのび太陣営が協力して、相手を撃破。敵味方組んでの最終決戦というだけでも熱いのに、決着を着ける方法がことごとくがクルトのダメダメ道具なのがまさに少年漫画な展開。新・鉄人兵団の怪獣映画っぽさな雰囲気といい、この映画を創ったひとたちはわかってる!

決着ついてエピローグ。鈴にはじまった物語は鈴にて終わる。
「でもきみは、いいやつだな」

あらすじだけでは追い切れなかった全体的なまとめを2点。

1. ひとりひとりのキャラクターの心理描写がすばらしい。
正直なところ、この物語のストーリー自体に、感情を引っ張る力は少ない。話自体は『ドラえもん』という作品にリスペクトをこめ、おまけにミステリをからめたお祭り創作といったところ。それでも、2時間あきずに観ていられるのは、「キャラが立っている」からだと考えます。

とくに今回のゲストキャラ、クルト・ジンジャー・ペプラー博士がその主軸。私はこいつらが地下でキャッキャウフフしてるシーン観てるだけでもう楽しい。

しかし、ボケの博士とその弟子クルト、ツッコミ役のジンジャー、こいつらはただコントしているだけではありません。夢に向かって一直線の部分が描かれ、それにダメダメっ子のび太、そしてドラえもんというふたりのキーマンとつながって、5人の物語となる。

この物語は、そこまで「ひみつ道具博物館」という物語全体に絡んだものではなかったけれど、5人の強い想いが伝わってくるからこそ、キャラが独立し、楽しい話になったのだと思います。

寺本回全般にあてはまる特徴で、この作品に限ったことではないですが、キャラクターの動きがすごくいいですね。頬を赤く染めるドラちゃんとか、館長に怒られて両手のひとさし指をつんつんするクルトとか、館長(表情が映らないのがポイント)の前で怪盗DXのかっこよさを語るこれまたクルトとか。萌えるっていうの?

最後に、ダメダメのび太くんエピソードが気に入った方へ、寺本担当回の「のび太を愛した美少女」を推薦してこの項は終わりとします。未来から来たダメロボットのルリィと、ダメ人間のび太の物語。その結末は、いかに。(収録DVD

2. 予想以上にミステリしてた!
登場人物のひとりひとりに疑念のネタを振りまいて、そのほとんどはミスリード。しかしそのミスリードのなかに真相が混ざってたのは巧みだった! 具体的には、怪盗DX登場直前にクルトがトイレの名目でジンジャーのもとへ向かったところ。前歴があるからこそ、「またかよ」と思った観客は多いのではないでしょうか。結果的にはそれが回答だったわけでありました。

その一方で博物館の怪人の真相には笑った。私もこれについては、ミスリードでまったく関係ないひっかけであろうと予想していたけど、私の想像以上にショボくてほほえましいオチだった(^ ^;)

あと館長は犯人じゃないですよね。怪しすぎて。以上。

ちなみに私は入れ替えトリックをふくめて犯人当てに成功しました。各登場人物の動きを考えるとクルトがいちばん怪しいという前提のもとで考えていたので、あまり褒められたものでもないですが。のび太が犯人だったら終わってた。

今回の感想は以上です。「映画ドラえもん ブルーレイ版の仕様」にも書きましたが、BDスペシャル版の特典がすばらしいので、作品が気に入った方や寺本監督が大好きな方は購入すべきです。

次回3/14の放送は「ふくびんコンビ」「歩け歩け月までも」です。
人生について考えましょう。

ドラえもん 会いたいヒト回転寿司/コピー頭脳でラクしよう

2014/2/28 わさドラ 会いたいヒト回転寿司/コピー頭脳でラクしよう の感想です。

今回の日本SF大賞は、全員受賞でよかったとおもいます。

そんなわけで、また長谷敏司がSF大賞逃した(/_;)  ほんとうは09年『あなたのための物語』で受賞するはずだった。でもあのときは伊藤計劃がいたから、というより伊藤計劃が死んだから。なんであと何年か生きていてくれなかったの。

まいめりー好きに、人工知能SF好きに、『あなたのための物語』『BEATLESS』「allo,toi,toi」おすすめ超オススメ。<私>は、あなたの、お役に、立てましたか。

会いたいヒト回転寿司(アニメオリジナル)
脚本 清水東/絵コンテ・演出 寺本幸代/作画監督 嶋津郁雄


典型的なアニメオリジナル回、かと思ったらまた寺本さんかよ! ストーリーが地味で気づかなかった。

一回のおまけに誘われてこんなへんな道具買っちゃった寺本さん、もといドラえもん萌える。ひみつ道具博物館の鈴を修理するエピソードといい、意外と彼女は庶民的な話を創りますよね。今日の話だと、おうちに課長たちを呼んで「ぜったいかぜ悪化したよ……」とつっこませるところもまた。

本日の寺本回のみどころは、後半ののびドラの仲たがいからスタートです。おたがいに頬を引っぱりあってけんかするのびドラがほほえましい。新魔界のやわらかドラちゃん大好きだったので、またそのうちやってくれないかと期待してる。(そういえば今回伊藤翼のテーマが魔法少女マミで笑った)。

そしてまわるまわるドラえもんの超脱力オチ。スローペースなBGMをバックに、「ドラちゃん、それなにか楽しいの」「いえ、ぜんぜん楽しくないです」と無感動なコメントをつけてちゃんちゃん。うまいなあ。

コピー頭脳でラクしよう(原作:43巻)
脚本 相内美生/絵コンテ 腰繁男/演出 敷島博英/作画監督 菊地功一


なんだか作画がへんだな……と思ったら「オバケと暮らした夏休み」(2013/8/23)以来2回目の菊地功一さんが作画監督。そういえばオバケ回のスネママパートあたりの作画と似ているような気がする。おなじみのキャラに関しては慣れていないからか違和感あるけど、今回オリジナルのネコかわいいよネコ。

原作の話はいぬがホラーと化していた印象があるのだが、アニメで観るとあまり怖くないのはなぜかという理由はすぐに氷解。声がのび太だから。「のび太はぼくだ!」と吠えられても全然怖くねー! そのおかげで原作と変わらないオチなのに、ギャグオチという印象しかなかったのであった。

危険な道具なら使う前にいってよ、というのはごもっとも。まったくこの中古子守りロボットは。

次回3/7の放送は『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』です。
(^_^)/

ドラえもん チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル

2014/2/14 わさドラ チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル の感想です。

チョコのび太をめしあがれ(アニメオリジナル)
脚本 千葉美鈴/絵コンテ・演出 楠葉宏三/演出助手 氏家友和/作画監督 小野慎哉


バレンタインを待たずに団地ともお第一シリーズが終了してしまいました。委員長回がorz 第二シリーズでは委員長鉄オタ話やるんだよね? 掲示板が炎上して鬱になる話を当然やるんだよね? 私待ってます。(監督は渡辺さんのままなのかしら。渡辺さん過労死しそう)

サブタイトル画面がバレンタインモードになっていて、ドラえもんにしてはめずらしく凝ってるじゃないですか。

みんなそろって飛んできたもの勝手に食べるんじゃありません。それしずかちゃんにあげるプレゼントなんだから。そうしないと話が進まないってことですか。さすがは藤子F原作アニメである。しかし、しずかちゃんになら食べられていいとか言いだしたときはどうしようかと思った。

「ぼくにチョコが作れると思う?」ですなおに納得するドラちゃんに笑った。出木杉と料理対決回なんてものが以前あってだな、その結果は。(2007/1/12のしずかちゃんをとりもどせ)

青い月夜のリサイタル(アニメオリジナル)
脚本 水野宗徳/絵コンテ 大杉宜弘/演出 氏家友和/作画監督 三輪修


好きでたまらニャイ+恋するドラえもんのやっぱりドラ失恋回であった。ドラの切ない気持ちを引き立てる綺麗な月夜の背景がグッド。今日は背景と音響演出見てるだけで楽しいな。

わさドラでドラえもんがメインとなる話は良作フラグがどんどん立ってますね。先週につづき、かわいいは正義の回。本作や「ドラえもんの青い涙」のように、ドラちゃんがかわいい話は最高です。

「バタッ」という音とともにドラ焼きが足下に転がってきてドラの存在に気づく、振り返ると放心したドラえもん。映像演出としてはよくあるものなのだけど、なんだかんだでアニメドラでこういう演出初めて観たような気がして印象深い。

本作の挿入歌"Moonlight Blue"は、CDアルバム『ツイン☆ドラえもん ソングベスト40』に収録予定です!(またドラえもんCD収録状況を更新しないと。もうわかんないですよー)

次回2/28の放送は「会いたいヒト回転寿司」「コピー頭脳でラクしよう」です。
あの救えないオチ、どうなることやら。

月村了衛『機龍警察 自爆条項』(祝『NOIR』BD-BOX発売記念)

TVアニメーション『NOIR (ノワール)』 BD-BOX(仮) [Blu-ray]ノワールBD-BOX発売おめでとー! じつは私、真下耕一監督の大ファンで、アニメ監督ではドラえもんの寺本幸代監督とならぶ二大監督だったりして。

BDはちゃんと予約買いしました。後悔はしてない。だって買わなかったらのちのち後悔することが確定してるから。藤子アニメ『チンプイ』のDVD-BOXが12万とか聞くと買っててよかったって思うよ。ということで、次にまとまったお金が入ったらファントムのBD-BOXを買ってもいいですか? いいですよね。

とりあえず、第6話の「迷い猫」がBDで観られて最高だ-! 「やるわ」から最後までの流れが好きすぎる。

なにがすばらしいかって、canta per meをバックミュージックに各人物の表情のアップが淡々と流れるだけ、超手抜きといわれてもしかたない演出なのに、それだけでおのおのの感情が伝わってくるという、しかも傍観者のミレイユとアルテナと猫までも含めてきちんと映している完璧さ、そしてラストのラストは一転して引いたカメラから雪景色を映すだけという、最高だ-!

これがいいたかっただけです。BD仕様レビューは他のどなたかがしてくれると思うので、私は原作者の月村先生の著作を紹介することにする。

機龍警察 自爆条項 (上) (ハヤカワ文庫JA)警視庁でパワードスーツの整備をさせれば右に出る者のない技術班の鈴石主任。その機体の実際の運用に関しては随一の元IRFテロリスト、ライザ・ラードナー警部。

そんなラードナー警部に罰を下しにテロリストたちが来日した。テロ被害者として彼女を憎んでいる鈴石主任は本来それを歓迎すべきなのだけど、やっぱり今回彼女の命を狙うテロリストたちもまた憎いし、自身の罰を望んでいる彼女の思い通りになって彼女が死ぬのもそれはそれで面白くないしで、主任は結局警部の機体を完璧に整備するはめに陥る。

自分で書いていてわけがわからなくなった。

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)そんな『自爆条項』は機龍警察シリーズの第2作目。

正直言って、第1作目の『機龍警察』はミステリーとして普通に楽しめる程度で、それほどおもしろくありません。絵にしたら映えるのになあ、というシーンも多く、やっぱりこのひとアニメの脚本やってたほうがよかったんじゃないかと思ったくらいです。NOIRの原作者という理由のみで買っただけになおさら。

そんなデビュー作から、本作の日本SF大賞受賞、3作目の『暗黒市場』で吉川新人賞を受賞とここまで人気シリーズに発展するなんて誰が想像できただろうか。でも、この評価は間違ったものではありません(「SF」大賞としてはどうかと思うが)。私も1作目の気分を引きずって気が進まないまま自爆条項を読みましたが、考えを改めました。

1作目で正直いちばん謎キャラだったライザの過去が描かれる2作目の自爆条項、その舞台は現在日本と過去アイルランドパートにわかれます。とくに彼女がどうしてテロリストになったのか、どうしてテロリストをやめたのか、そして最後まで救いが無い鬱屈したアイルランドパートがすばらしい。

そして現在日本にいるのは、ライザが所属していたテロ組織IRFのテロによって家族をすべて失った鈴石緑技術主任。2人の間に割り切れない想いが流れるなか、作戦は決行される……なんというNOIRですか!

「ラードナー警部には……赤が似合うと思います」 (Kindle位置No.1743)
TPOを考えるとラードナー警部の服装はよろしくないのでは、という文脈でこの答えは微妙におかしい。しかし、そのすれちがいの上で2人の心情が見事に交錯する。このシーンは至高です。
タグ: 本・SF

ドラえもん 動物変身恩返しグスリ/雪だるまが町にやってきた

2014/2/7 わさドラ 動物変身恩返しグスリ/雪だるまが町にやってきた の感想です。

動物変身恩返しグスリ(原作:35巻)
脚本 相内美生/絵コンテ・演出 楠葉宏三/作画監督 田中薫


助ける相手は選びましょう、つまりは「かわいいは正義」ということですか。作中のいぬやねずみを観ているとそれも一理ある……と思う。しかし、それが通じないのがドラえもんへのねずみパワーなのであった。それでも、最後にねずみちゃんを助けたドラちゃんぐっじょぶです。

この作品、原作屈指といったら言いすぎだけど、結構なホラー短編だと思う。よくおうちにアリが侵入していたので、洗剤水かけて撃退していた私はある日突然子どもの集団に無言で担がれ、大きな川へドボンされることでしょう。

って考えると普通に怖くないですか? スタッフもやばめなものを感じ取ったのか感じ取っていないのか、ラストはスネ夫の浅い池にドボンのマイルドなオチに変更となりました。

ここ最近の楠葉コンテ回大好きです。本日のみどころはゴミ箱けっとばしたあと、テンポ良くぽんぽん変わるドラえもん表情七変化。そして映える綺麗な作画! Aパートのママの作画いいわー、と微妙で適当な感想つぶやいてたらBパートは。

雪だるまが町にやってきた(アニメオリジナル)
脚本 千葉美鈴/絵コンテ・演出 寺本幸代/作画監督 田中薫


ちょっと待て。寺本回来るなんて聞いてねえぞ。ほぼ4年ぶりのレギュラー回の復活です。まってましたー、寺本さんは映画ばっかりやってないでこっちに来てくださいほんと。

Aパートを継承してかわいいドジっこ擬人化キャラ登場。寺本さんはメカの擬人化が好きなんでしょうか。タイタニックロボといい天の川鉄道といい釘宮ルリィといい。ルリィなんて今回のユキ太と同じくまさにのび太的キャラだったしね。

昼にみんなで雪遊びをして楽しむところまでは、あらゆる意味で普通の話。が、夕方になり、ユキ太との別れのときが訪れるシーンから、あれあれ。なんか雰囲気違くないですか? あれー、なんかルリィ回ラストとか鉄道回ラストみたいな夕陽シーン。

∑(・д・ノ)

(まー私、じつは「ころばし屋Z」の回、同様パターンだったので普通に寺本回だと思ったのよね……ひみつ道具博物館の公開時期考えるとありえないとはわかってたけど。正しくは今井一暁回)

そして雰囲気作りの巧みさでは随一である彼女の魔法が発動します。夕焼けシーンだけでなく、巨大雪だるまが銀世界を走り回るその光景、ちらほらと映る自宅の伝統をバックにキラキラ舞う雪、そして、オールシーズンバッジ効果で静かに消えていく雪、まさに、まさに、スーパー寺本演出じゃないですか!

そしてやっぱりかわいいは正義。ころころ転がるユキ太とラストのしずか、作画の田中薫さん今回はぐっじょぶでした!

次回2/14の放送は「チョコのび太をめしあがれ」「青い月夜のリサイタル」です。
ドラちゃんの失恋話大好きです。え、どうせ今回もそうなんでしょ?

若竹七海「幸せの家」(『宝石 ザ ミステリー3』)

宝石 ザ ミステリー3若竹七海ホイホイの流れで今年も買ってしまったなんてそんなこと。(前作の記事:若竹七海「暗い越流」(『宝石 ザ ミステリー2』

ミステリーアンソロジー『宝石』シリーズの第三弾。今回は東野圭吾・湊かなえ・今野敏・誉田哲也・東川篤哉・笹本稜平・若竹七海・小杉健治・長岡弘樹・石持浅海・深水黎一郎・深町秋生・大山誠一郎・川崎草志・長沢一樹の15人。ただし例年どおり東野圭吾は電子版未収録なので気をつけるように。

今回のベストは湊かなえ、石持浅海、若竹七海。湊かなえはあいかわらずのドロドロなんですが、文章自体は前回ほどジメジメしてなかったので、収録作のなかではトップです。

石持浅海はたぶんいつもどおりであるのだろうオカルト小説。私にとってはNOVA、SF宝石と短編でのつきあいが続いてます。彼とは相性が良いことが発覚しつつあり、長編読みたいフラグがかかりました。

そして安定のおもしろさを誇る若竹作品。いわゆる本格ミステリ、そのなかでもとくにメタミステリが嫌いな私としては、そうでないだけで評価高めざるをえない。今回の収録作品で多かったんだもの。

若竹七海の「幸せの家」は収録作のなかでは楽しめるほうですが、若竹作品としては良くも悪くも普通なので、あの冴え渡る淡々とした嫌味文を読みたい方は推協賞の「暗い越流」をお読みになるのがよろしいと存じます。

彼女の作品は文章に魅力がありすぎて、本人が気合い入れて考えていると思われるトリック部分などもはやどうでもよくなるオチが待っていること多数。「手紙嫌い」なんてその最たるもの。作者ノリノリで書いているとしか思えない途中部分がユーモアにあふれすぎて、オチはもはやおまけと化していた。

プレゼント (中公文庫)だからこそ逆パターンで「たぶん、暑かったから」のようにオチをぶんなげられても私は許す!

葉村晶シリーズ第一弾『プレゼント』のスピンオフ作品がでるようです。どさくさにまぎれて『プレゼント』の電子化してくれたら私すごく喜ぶ。一年待ったんですけど、どうしてそれでも『依頼人が死んだ』と『悪いうさぎ』しか電子化してくれないんですかやだー。
タグ: 本・SF

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