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ルートダブル -Before Crime After Days- Xtend edition

ルートダブル Before Crime After Days(限定版)  ルートダブル~Before Crime After Days~Xtend edition (通常版)

PlayStation Vitaにてルートダブル Xtend editionクリア、以下感想です。(中澤工作品では、Never7・Ever17・Remember11・I/O・Close toをプレイずみ)

Remember11が亡霊と化してる予感。私にとっても、制作者にとっても。

Ever17よりもRemember11の系譜を継ぐのがルートダブルという作品だと思います。一歩間違えると死に至る疾走感と同時に振りまかれる謎が印象的なAルートと、すべての謎を解決させるBルートとそのあと。Remember11と違い、根本に関わる未解決の謎は無いと言っていいです。

しかしなぜ物足りなさを感じるのか。それはきっとRemember11のせい。ルートダブルAルートはたしかにすばらしかった。すばらしかったけど、比較対象となるR11こころ編がさらにすさまじかっただけというだけなのです。

サスペンス感あふれる文章にしても、驚きの「仕掛け」にしても、R11を下回ってしまった印象です。こころ編バッドの恐怖感、そしてグッドの「海」、あの衝撃は忘れられない。

それでも、R11ファンこそルートダブルを買うべき。たとえ物足りなさがあろうと、Aルートの没入感はすばらしいから。それに、R11で大活躍した豊口めぐみさんと友永朱音さん(と12RIVENの佐藤利奈さん)が参加してるというだけで私は嬉しかった。豊口さんはまた(序盤)嫌な役かよっ!と。

だらだらした文章が少なかったのも好印象。いや、説明的な文章展開がくどいのは事実だけど、一文一文はあっさりしてるので、12RIVENや9時間9人9の扉、善人シボウデスが嫌いだった方でも安心です。(R11悟編の文章は打越さんメインだと思うが……12RIVEN等のくどすぎる文章を考えると、中澤さんもある程度修正していたとおもわれる)

ただ、テキストでとても気になったところがあった。Aルート隊長のテキストについて、台詞では苗字呼びなのに地の文では名前呼び。これが副隊長のように職場では苗字呼び、プライベートでは名前呼びの設定であれば納得がいく。しかし、記憶喪失の隊長でこれはおかしい。(小説版では地の文も苗字呼びになっていることを確認。良改変)

最後に、ABルートプレイ中、反射的に思い浮かんだ予想展開を書いておく。当たっていたのもあればはずれていたのもあり。ネタバレもあるため以下反転。

Nエリアに原子炉はない。放射線もない。
Bルート悠里はすでに死んでいる。(でもそれならAルート悠里は!?と混乱していたらorz)
Aルートの裏で夏彦たち大活躍。(本当はorz)
天川博士がラスボス。
と見せかけてリフトで倒れているましろがラスボス。(実際はorz)
じつはAルートとBルートは違う世界。もしくは違う時間軸。
渡瀬といい風見といい苗字っぽい名前が多いのは叙述トリックの布石。

もう私、中澤作品やらないほうがいいかもしれない(T_T) 疑いすぎて話がすすまない。

ルートダブルやI/Oの解決編のように、平坦に終わらなかったR11はあれで良かったんだと思えるようになってきました。が、しかし。PSP追加年表に犬伏関係の謎を書かなかったのは許さないんだからねっ!




【GHOST】ゴーストトリック【TRICK】

ゴースト トリック NEW Best Price! 2000逆転裁判の巧舟ディレクターの作品ということでゴーストトリック(GHOST TRICK)をプレイ。

本編のパズルゲー部分はぼちぼち。大きな不満はなし。早送りシステムがあったほうがもっと快適だと思ったくらい。

それとシステムに関連する部分で、バックログの導入と(本編クリア後)任意のチャプターをやり直せるというところはとてもよかったです。なんで逆転裁判に入れないの!(←逆転検事2の4話後半やり直したいけどそこまで進めるのめんどい人)

で、私にとって肝心のノベルゲー部分ですが、たしかにこれは巧舟。わかる人はキャラの掛け合いテキストだけで巧舟さんだとわかるんじゃないかな。ノリが逆転裁判のままだし、あとカタカナの使い方も独特だし。

キャラクターにしてもヒロインは真宵ちゃんみたいだったりミサイルが出てきたりガントさんっぽいのも出てきたり。とくにヒロインのリンネさんは死にまくり受難ばかりで笑った。巧舟ヒロインの法則なのか。

しかし一方でストーリーはわりとムリヤリ。とくにラストの解決法はデウス・エクス・マキナです。嫌いな人は大嫌いでしょう。

ストレートに言うとKID打越さんみたいなやりかたです。9時間9人9の扉と似たようなSF解決タイプ。まあこの作品の場合999と違って超理論というわけではないですが、でもアレはどうなのか。

あとミステリ的な部分もわりと打越さんそっくりです。終盤は怒涛の勢いで謎解きしていくんですが、理屈っぽすぎてついていけなかったり。そもそも後付けで説明してるような……。

作品のキーである主人公の正体にしても、伏線はあるんですがそれまで「物語」が無いからあまり感情移入できず。正体が明らかになったあとにいろいろ語られるものだからあんまり印象に残らなかったです。

そういうわけでゴーストトリック、シナリオには難アリ。巧さんはそろそろあまりミステリー書かないほうがいいんじゃないかな。暗い事件がかかわらないコミカルな話書いたほうが成功すると思う。(蘇る逆転の追加シナリオのころから質が落ち始めたんだよなあ、ミステリ的な構成)

「細かい整合性は気にしない、打越作品もOK、逆転裁判のテキスト大好き!」という方はぜひプレイを。私も巧舟の魅力はテキストだと思ってるのでシナリオの難など本当はどうでもよく、楽しくプレイできました。
タグ: 本・SF

ファイナルファンタジーXIII まちがいやすい設定まとめ

メモを整理していたら以前書いたFF13についてのまとめがでてきて、もったいなく思えたのでアップしておく。今日のドラえもんSPのゲストキャラが坂本真綾さんだから思い出したわけではない。

ということで、ネットのFF13考察を読んでいると結構間違ったものも多いのが気になったので、FF13本編・アルティマニアΩ・小説エピソード0で確定した情報をまとめてみることに。「Ωとか小説とかなんですか?」な方はまずこちら。:ファイナルファンタジーXIII 総合

ファイナルファンタジーXIII アルティマニアオメガ (SE-MOOK)あくまでFF13無印のみのまとめであって、続編のFF13-2や他のファブラ・ノヴァ・クリスタリスシリーズについてはまったく補完できていないことを前提にお読みください。プレイ自体していないので。

こまかい説明はせずに端的に書きますので、くわしいことが知りたい方はΩ買ってくださいね。ちなみにあいまいな言い方のところはアルティマニアΩがそうなのであって私のせいではありません。断じてだ。

以下FF13ラストまでネタバレ。

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『善人シボウデス』 Aliis si licet, tibi non licet.

極限脱出ADV 善人シボウデスわけあって休日に2日ほどホテルにこもらなければならなかったので荷物少なめで2日間楽しめるものを考え、30時間遊べるという善人シボウデスを買ったのですが、大正解だったようです。ひさびさにドはまりしてしまった。

私はRemember11>Ever17>9時間9人9の扉の順で好きだったのだけど、順位変える。これからは、Remember11>善人シボウデス>Ever17でいきます。

同時に、私は途中良ければすべて良しなタイプなんだと自覚せざるを得ない。途中がおもしろければオチが過去作品の使い回しだろうがゼロの計画がいまいち理解できなかろうが明らかに続編前提のつくりだろうがどうでもええわ。だいたい打越ライターの時点でオチなんてある程度予想つくわけだし、オチなど評価対象にならぬ。

ちなみにどんなふうにオチが無いのかっていうと、今回のノナリーゲームはある大計画のための小計画にすぎなくて、「さあ、真の目的を達成させるぞ!」というところでEND。

成功したのか失敗したのかは謎だが計画自体はオチてるのがRemember11で、計画自体オチてないのが善人シボウデスって感じかな。

しかも12RIVENから「仕掛け」がやたら複雑になって「こんなの考えるオレすごいでしょ!」な自己満足と化してるのはいただけないところ。Never7からRemember11は仕掛け自体はシンプルでおおまかなところは一発で理解できるものだったんだけど。

ゴースト トリック NEW Best Price! 2000逆転裁判の巧舟もゴーストトリックでそっち路線にいって正直がっかりした。(というよりもともと巧舟はあんな感じか。逆転裁判1~3では短所が見えづらかっただけで)

ついでにいうと序盤もノナリーゲームの説明ばっかりでテンポが遅くいまいちか。ここはR11には全然及ばないなー。

それでもやっぱり中盤のサスペンス、ホラー、そして燃え展開はおもしろかったのだよ! 燃えるんだよ、全員が協力選んだり裏切り選んだり殺されたりなこの心理戦! ある人物が最後に姿を現してABゲームに臨む、ある人物のまさかの裏切り、このぞくっと感は999で感じなかったもの。

999も「誰がゼロか?」で疑心暗鬼に陥っていたのは確かなんだけど、あまり緊張感は感じなかったんだよね。そもそも999もクローズドサークルなのに9人以外の人物がひょっこり出てきたりするし。それ以上にあれは私に合わない文章が多すぎてちょっと。

善人シボウデスのなにがいいかって999のような修飾過多でうざい文章少ないことや「ふと頭に浮かんだんだけど……」って全然脈絡のない話しないことや冷凍庫に閉じ込められて大ピンチなときにストーリーをつなげるためだけの無駄話しないこと。

人によっては打越の文章が本当に嫌いって人いると思うのよ。私もそっち系。(R11悟編ではあまり気にならなかった、むしろ好きになれたのが我ながらふしぎ。こころ編にはかなわないが)

残念だけどそれ自体は善デスで解消されてないです。でも今回はそういう文章が出やすい地の文が少ないので我慢できるレベルだとは思う。緊急の場面で無駄話っていうのも打越作品には多いけど今作は999の冷凍庫レベルはなかったのでこれもまあOK。

書いていて「なんだ999これが無ければ名作だったんじゃん!」みたいな感想でしかない気がしてきた。つまりは999より全然洗練されているってこと。999が楽しめた人はやるしかないね。

あとファイが打越流電波ヒロインなのではないかと警戒してる方(←過去の私)に朗報。ファイはかなり良いキャラでした。私は善デスでいちばん好き。ここは心配しなくていいです。

そもそも今作は電波キャラ自体がいない。なんてことだ。もっとも、いろんなもの突き抜けて神の領域に達しつつあるキャラならいるような気がする。とても私好みなキャラ。

電波キャラはいないけど、電波がないわけではないのでそこは注意。あいかわらず寒いギャグや下ネタ多いです。「ギャクセンスがゼロで寒いけど打越だからしょうがない」って感想を複数見かけて笑った。みんな打越に汚染されてる!

しかし、今作では打越さんのテキストの短所を打ち消すレベルの長所がある。それは999と違い声優がついたこと。全員巧い。すっごく巧い。

打越さんのネタはむしろ反感を買うことが多くて、前作の八代をババアと罵るところとか品が無いなーとイライラしたものだけど、今作のディオのババアジジイ発言はまったく角が立たなかった。これは声優の勝利としか。infinityシリーズでもシナリオの電波を声優が昇華してるところが結構あったから打越ゲーは腕のある声優つかうべき。どこさいくさ、おめーさー。

感想書こうとするとネガティブな部分が出やすい作品とは思うけど。でも、おもしろかったです。おもしろかったです。しかも携帯ゲーで30時間という大ボリューム作品を出したということも褒めたい。内容にかかわらず、それだけでも、評価すべきだと思う。

で、とりあえず続編はだしてね!

個人的には「これからの俺たちの戦い」が描かれなかったことより、私の好きなキャラが謎だらけで終わったことのほうが納得いかん! 気になるから早く!

それとなんだかんだで前作の999はやるべき。前作のキャラクターが重要人物として出てきます。999の感想はこちら。:『9時間9人9の扉』感想

以下は善人シボウデスおよび前作9時間9人9の扉のネタバレ。2作プレイ済みで見ることを推奨。

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『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』&Jinguji Song Chronicle Vol.2

探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞3DSとあわせて神宮寺新作買ったよー。私がプレイした感じでは携帯機神宮寺としてはかなりいい。

映像が綺麗で据え置き並み……とまではいかないけど雰囲気がかなりでてる。私が初3DSプレイなのもあいまってそこは感動した。OPムービーはもう「神宮寺が帰ってきた!!!」ってよろこんだしTalk Profile開始と終了時の演出はかっこいいし。今回は音声もストリーミング再生らしくすばらしい音質なのでここはヘッドホン推奨。

不安要素だった3Dキャラもかなり頑張ってる。とくに洋子君が歴代でトップ級の美人。うん私それだけでいいや。ちなみに今回は洋子君も捜索するしTalk Profileもします。やったー。

あと今回の見どころは捜索。善人シボウデスの影響かなにかしらんけど脱出ゲーの様相をだしてます。集めた道具を合体したり分解したりしてお部屋の謎を解いていく。しかも結構むずかしい……。脱出ゲー好きな人は期待していいと思います。

とベタ褒めしたいのだが正直勧められないのがとってもつらいところ。だってプレイ時間5時間~7時間くらいですよ。このために3DS買ったのに(泣

まあDS版もメインシナリオはそのくらいだったけどアプリ5個+謎じけ6個で最終的には10時間~15時間は遊べたし短編であってもいろいろなおはなしが楽しめるということで時間以上の充実感があった。今作それ全部無し。

というか未収録アプリが4作あったのになぜいれなかった。しかも未収録アプリのひとつ「揺らめくひととせ」のキャラが今回サブで出てくるんですけどアプリ配信終了でできないじゃないですか。いれてよ! 私やりたいよ!

ストーリーについてはいつもの神宮寺。やりなれてるとたぶんまたかーとなる。軽くネタバレするとヤクザぶっとばして終わります。もうすこしインテリな展開になるとおもったのに。ちなみにタイトルと話の内容はほとんど関係ない。タイトル付け間違ったんだと思う。うん。

あとこの話、依頼人の君島弘樹・裕太親子の依頼が終了したところからはじまっていて。進めていていやに話にぶつぎれ感があるからそのうち回想として尺を取るんだろうなと思ってたらそんなことなく終わった。公式小説を読めということだそうです……。だからゲームのなかにいれてよ!

そもそも、公式でウリにしてる容疑者神宮寺三郎ってナンバリングタイトルだけでKIND OF BLUE・いにしえ・輪舞と3つ目じゃねーかyo!(いいかげん「洋子君が容疑者だって!? 俺が洋子君の無実を証明する!」をやるべき。なんでこれが無い)

というわけでいろいろ頑張ってるのはわかるんだけど勧められない悲しいゲーム。2000円くらいになったら買ってみてもいいかも、かなあ。公式でOP映像が公開されてるのでこれにビビッときたらもうすこし出してもいいかも。

はじめての3DSなんだし次につなげられればとは思うのだけどそもそもいまのワークジャムの状態では次につなげられるかがまず怪しいという。



さて、本当に勧めたいのはゲームではなくこちら。Jinguji Song Chronicle Vol.2が出ると知って私がいちばんびっくりした。まさか私がいったとおりになるとは

DS版のいにしえの記憶~復讐の輪舞までのDS出典オリジナル曲が(たぶん)全曲聴けます!(アプリについては除外) しかも旧DSの曲に関してはより高音質で。私が好きな"I Am Misanthropos"(『赤い蝶』タイトル曲)や"A Beast, As Thou Art."(捜査時)も当然あって歓喜。

ひとつ気になったのがあるとすれば"Inconsistency"かな。この曲はいにしえの記憶サントラでは"inference"というタイトルで旧DS作の推理中(というか情報整理中)に流れる曲。アレンジされていて原曲とはちょっと違います。この曲目当てな方は注意。

あとDSで流れた曲でも他作品が初出典の曲は未収録なのでこちらも注意。復讐の輪舞でいうと推理中(情報整理中)とTalk Profile中の曲はKIND OF BULEサントラの"Solving Mystery"と"Gathering Pieces"、与那国登場時の曲は灰とダイヤモンドサントラの"False Truth"となります。他にもあるかもしれないので試聴で確認を。

関連記事:
探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶
いまさら『クロス探偵物語』(SS・PS, 1998)
わーくじゃむは ばくはつ しなかった><

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探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞ワークジャム死んだとおもってクロスでなつかしんでいたら次の日これだよっ!

『探偵 神宮寺三郎 復讐の輪舞』シリーズ生誕25周年作品が登場!:ファミ通.com

しょうがない3DS買うか。

……。

べっ、別に神宮寺だけが目的じゃないんだからねっ! 善人シボウデスや(たぶん)逆転裁判5にも使うんだからねっ! そんなに大好きというわけではないええもう断じて。

まあ私、神宮寺シリーズは(PSアリコレで)FC時代のものもふくめ全作プレイしてるしサントラもほとんど持ってるし、新作の紹介公式サイト読んで「容疑者神宮寺三郎って新たな展開でもなんでもなくね?」とか「なんで洋子さんのキャラデザが『伏せられた真実』の使い回しなんだよっ!」って即つっこんだけどね。でも別に大ファンってわけじゃないよ。

今回の神宮寺、 神宮寺役は小杉さん小杉さん言い続けたことと、サウンドは馳見さんになるよう画策したことが、恐らく私の功績の約9割(えー mitsue kaneko:Twitter

……。

買うしかっ! 金子さんよくやった!

でもこれで9割ってことはもしかしてシナリオ書かないのかなあ。「赤い蝶」「明けない夜に」「果断の一手」好きなのに。いや、深読みしすぎか。

追記:やっぱり金子さんじゃなかった。「亡き子の肖像」のみやしたさんだから最初に父子が事務所に来るんですね、ということがすぐに思い浮かんだけど私はマニアではありません。

しかしゲームアーカイブス配信停止はなんだったのかと。死亡フラグでないとしたら、リメイクフラグですか! そんなわけないね。

そしていにしえの記憶よりあとのDS版サントラも出してー。あとJinguji Song Chronicle Vol.2は出ないのか! 最初からVol.1と出しといてVol.2出さないなんてそんなわけないですよねー。

Jinguji Song Chronicle Vol.1はDS版の新宿中央公園~アカイメノトラの曲をアレンジしたものでとてもすばらしいです。ファンならぜひ。



iTunesだけでなくAmazonの配信でも買えます!:Jinguji Song Chronicle Vol.1

最後にクロスの話にもどる。

私の知ってるAVGのなかではクロス探偵物語の神長豊は逆転裁判の巧舟とならんでコミカルなテキストがうまかったので、神長さんの離脱はやはり残念だったとしか。神宮寺Inocent Blackが悪かったんですかそうですか。あの程度で挫折なんてしてたらドラえもん渡辺歩はもう死んでいる。

さらに追記:




PVと与那国&DB再登場確定キター!!! 燃えるぜ。燃えるぜ!

関連記事:探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶

いまさら『クロス探偵物語』(SS・PS, 1998)

PSゲームアーカイブスからいままで配信されていた神宮寺三郎シリーズが消えたorz

神宮寺シリーズは2010年のDS『赤い蝶』からアナウンス無し、携帯の神宮寺アプリも終了、というか開発元のワークジャムのWebサイトが2011/1/20から更新されてないという。わたくし、とてもイヤな予感がします。

そもそもワークジャムの鬼才クリエイター(だった)神長豊さんはいま何やってるのッ! 生きてるの。神宮寺シリーズの新作、クロス探偵物語の続編はまだですか。あのころのワークジャムはもう戻ってこないんですね、わかりません!

追記
一日後日談:わーくじゃむは ばくはつ しなかった><

さらに追記(2014/1/29)
アーカイブス復活した! そしてかなり前にWJのWebサイト消滅した……。

クロス探偵物語1 前編いろいろ思い出していたらクロス探偵物語について語りたくなってきたので語る。隠れた名作……でもないか。AVGファンには有名ですね。もはや続編が出ないこと自体がネタと化しているこれ。

ストーリーが魅力的とかトリックの出来が良いとかシステムが完成してるとか絵がきれいとかいろいろレビューがありますが、個人的にはこのへん過大評価の部分があると思ってる。

その理由としては、
ストーリー:続編前提のつくりで中途半端に終わる。未回収の伏線多数。ご都合主義展開多し。

トリック:ねーよwww 7話のビデオのアレとかどうなんだ!

システム:当たり判定が狭いとか調べるたびにいちいち「ポインタ」を選びなおさなければならないところとかどうにかしてほしかった。

あと、文字入力で知識として知ってないと入力不能なところを出すのはいかがなものか。具体的に言うと1話「大きな卵」・3話「夜光塗料」・7話「ビデオ」

絵:いま見るとさすがにちょっと崩れてるところが。(最近のアニメは絵きれいだからなおさら) でも絵を使った細かい演出は好き。

上を褒めているレビューに期待してやると肩透かしを食うかも。クロスの真の長所はこんなのじゃないですよ。本当の長所は魅力的なキャラクターとその掛け合いです。

ひさしぶりにやりなおしたら1話から爆笑してしまった。「先生が悪者に捕まっている!」と勝手に勘違いして暴走する友子ちゃんと、真相を知ってて「それはあぶない!」とあおって取引持ちかける剣ちゃんとかもうBGMとあいまってお腹いたくなった。

ここは友子ちゃんがボケ役だったけど、本来は主人公の剣ちゃんがボケ役。
「暗号が示す場所は、上中(かみなか)里だろう。このゲームの企画者さ。神長(かみなが)っていうんだぜ!」
「関係ないでしょ!」

このふたりの夫婦漫才は最高!

掛け合いもおもしろければ自己つっこみなんかも秀逸なんだこれが。メタ的なのもいくつか。たとえば趣味の悪いバアさん相手に「付き合って」という謎の選択肢が出てきて選ぶと「お前が付き合え!」ってテレビの中から指差されますw

あと女性の胸に対するコメントがほぼ全種類あったりテキストの細かい作り込みが本当にすばらしい。作りがあまい総当たりAVGはテキストが邪魔なことがあるけど、クロスはむしろ回り道推奨のAVG。クロスの魅力は絶対にテキストそれとテキストに付随して生まれるキャラクターです。

しかし、そのわりに取り扱う事件が残酷というのはグロ苦手な私へのいやがらせじゃー!(視覚的にひどいグロ絵は無いけど、想像すると怖い殺害方法が多い)いちばんおそろしい第7話は4回プレイしないと真相がわからないとか鬼。

もっともいちばんおそろしいいやがらせは、クロスが続編前提の作りかつ「続編決定!」と予告映像まで出しといて10年以上音沙汰が無いことなのはいうまでもない。

関連記事:探偵 神宮寺三郎DS 赤い蝶

逆転検事&逆転検事2 NEW Best Price! 2000

ミステリマガジン 2012年 03月号 [雑誌]今月のミステリマガジンが逆転裁判特集、巧舟・山崎剛インタビュー付きだとっ……!

逆転裁判シリーズがミステリかどうかはこのさい置いておくとして、アントニイ・バークリーと高殿円も収録。やばい普段小説雑誌買わないけどこれはちょっとほしい。

クリスティー全集・ミレニアムの電子化といい、最近のハヤカワミステリ担当者は私になにか恨みでもあるとしか思えない。SFだけで手いっぱいな私の時間とお金をさらに奪う気だ!

まあ逆転裁判に関しては2/11の映画公開とのからみもあると思われる。そしてその勢いが加わり、一年経たずに逆転検事2がベスト版落ち。そこでこっそり逆転検事シリーズのレビュー。あ、裁判1~3はおもしろいからやってね。4は……うーん、2話までなら……。

逆転検事 NEW Best Price ! 2000で、ぶっちゃけ逆転検事1はキャラゲーでファンアイテムなので、「成歩堂シリーズのキャラがまた動くのがどうしても見たい!」というファンにしかおすすめしません。成歩堂シリーズのネタも大量にあります。あざといくらいに。

しかし、逆転検事1はテキストテンポが非常に悪い。セリフが練りこまれていなくて無駄なコメントも多いです。なので、盛り上がるはずの対決(尋問)パートもゆさぶってもあまり効果がなく単調にすすみます。(このへんは16文字×2行?で無駄のないセリフを書ける巧舟がすごいともいえる)

それと構成の下手さが目立った。5つの話が全部つながるように見せかけて全然つながっていない! 検事1って基本悪の組織があって、都合の悪い存在があらわれたからそいつ消しましたという事件しかないに等しい。しかもだいたい一話かぎりで被害者も犯人も退場。そんなのつながってるとはいわない。

もっとも、第4話~第5話ラスボス前くらいはキャラもよかったしハラハラする展開もあった。このテンションを最初から保っていられれば変わったかもなあと思わざるをえない作品でした。

逆転検事2 NEW Best Price!2000そして続編でまさかそれがかなうとは思わなかった。これ書いた人ほんとうに検事1と同一人物なのか疑いたくなるレベルで出来がよくなってる。

セリフのテンポが改善されたのはうれしいんだが、なにより構成がすげぇ! 逆転裁判シリーズにおいてトップクラス。

検事2ではある「テーマ」が設定されていて、それが最初から最後まで一本につながるタイプの物語。これは裁判シリーズにはほとんどなかったもの。

この「テーマ」は個人と個人の関係をあらわすものだから、キャラクターを生かさなければならない。これがほんとーにうまかった。ひとりひとりが役割を背負っていて、テーマとしての伏線を消化していく。

検事1に登場するオリジナルキャラはテキトーに出した感が否めなかったけど、検事2はいなければ作品自体が成立しないキャラが多い。当然、キャラも立っている。これは構成の勝利。

他のレビューを読んでると、ミステリとしての5話構成を褒める声が多い印象なんだけど、私はテーマ構成の凄さに感動した。裁判シリーズではミステリの構成にこだわっている印象だったから、よけいに。裁判シリーズとそういう差別化で来たかっ、と。

裁判シリーズの魅力のひとつだった楽しい掛け合いは……検事シリーズには無いです。はい、無いです。でも、これは巧さんがいないからしょうがないのであって。それと引き換えに新たな魅力が検事2で生まれたといっていいと思う。検事1がつまらなく思った方は2やれ。ぜひやれ。

検事2がすばらしいからこそ、検事1に文句を言いたくなるんだって。1に登場するオリジナルキャラが2にも登場するので、やはり1はプレイしたほうが無難かと思います。まあ1も期待しすぎなければ普通に遊べるAVGですよ。それはまちがいない。

関連記事:逆転裁判2「再会、そして逆転」を英語でplay

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