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一生忘れないぞ、お前が頑張って生まれてきてくれたこと

2010/3/26 わさドラ 僕の生まれた日 の感想です。(本放送は2008/4/25)

僕の生まれた日(原作:2巻 ぼくの生まれた日)
脚本 相内美生/ 絵コンテ 楠葉宏三/ 演出 秦義人/ 作画監督 古沢英明

初期作品のため、ギャグ色の強い原作ですが、これを感動作にしてしまった渡辺さんおそるべし。
しかし、見たのがかなり前で忘れてしまった部分が多く、映像も手元にないため渡辺版との比較はしません。ご了承ください。

今回のコンテは楠葉総監督です。
他には「さようならドラえもん」(三宅綱太郎さんと共同)・ミニシアター「さよならハンカチ」
を担当しています。
追加エピソードは最初の写真から最後の絵まで隙がありません。
序盤ののび太の孤独描写やラストの夕日など、背景もいい仕事しています。


・生まれたときのアルバム
しずか・スネ夫・ジャイアンとちゃんと個性がついてる。

・名前は変わってるよね
ドラえもんの世界でもそうなのか!?
じゃあスネ夫は? ……スネ夫って変わった名前かな。考えてたらわからなくなってきた。
(スネがカタカナなのはとりあえず変わってるか)
コミック版『人魚大海戦』の「スネ川ホネ夫」に一瞬納得してしまった私です。

・名前を適当につけたってこと?
私事ですが、私の名前は「なんとなく音が気に入ったから」という理由であまり意味はないそうです。
昔、学校の宿題で由来を調べてこいと言われて困った。
まあ、だれだれのような立派な人物になってほしくてつけたなんて言われても困るけど。

・のび太を迎えにくるドラ
しかも、ちゃんとかさ2つ持ってる。優しいね。

・きみとママほどそっくりな親子はいないよ
「うんがわるかった」
それにしても、ほんとにそっくり。

・カメラ買ってる
パパ、必要だとわかるものは事前に買っておきましょう。

・両方の悪いとこににちゃったんだな
「高畑さんの顔にあたしの頭脳をもった子が生まれたら……こりゃあ問題だわ!!」
ちなみにこの話は劇作家バーナード・ショーとイサドラ・ダンカンのエピソードに由来します。

・ママも頑張ったけれど、お前も頑張って生まれてきた
ちょっとデリケートな問題ですが、何も問題なくても流産する確率って15%くらいあるんです。
妊娠したら生まれてきて当然ってことはありません。
(参考サイト e-妊娠 http://www.ikujizubari.com/index.html

だから、ちゃんとのび太が生まれてきたのは奇跡なんです。
あと、もちろんママも頑張った。出産の痛みは男性が経験すると死ぬなんて噂があるくらいなので。

余談ですが、婦人科のお医者さんは、痛みがわからないゆえに逆に男性医師のほうが優しいとかなんとか。

・パパの絵
絵というのは描いた人の想いを表すもの。
この絵にはのび太の誕生に対するパパのいろいろな気持ちが表現されているんだよ、きっと。

せっかくなのでこの機会にゲーム『Memories Off』のキャラ、伊吹みなもの言葉を引用します。
「どんなものでも、時が経てば変わってしまうけど……絵なら、その時自分が感じた気持ちをいつまでも残しておけるし、見る人も、描いた人の気持ちが分かるんじゃないかって……」

このみなもちゃん、じつは……(↓ネタバレにより反転。ゲームプレイ予定の方は見ないように)
最後に病気でお亡くなりになります。

・のびちゃんがいてくれることが、ママたちの幸せなんだから
三石さん、優しいよ……。

・キミのなかののび太
個人的にわさドラ一の名曲。作詞・作曲・歌がここまで一体化した曲って意外と少ないかと。
マイクスギヤマさん、沢田完さん、そして堀江美都子さんGJGJGJ.


堀江さんは大山ドラのときから歌っています。
「ぼくたち地球人」「青空っていいな」(ED)
「君がいるから」(パラレル西遊記 主題歌)
「我ら ザ・ドラえもんズ」(ザ・ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ? 主題歌)
「ぼくらの元気」(ザ・ドラえもんズ ドキドキ機関車大爆走! 主題歌)
の5曲だったかな。(自信なし)

私は「ぼくらの元気」が好きなんですけど、CDは絶版で高騰してます。
先日発売した『堀江美都子デビュー40周年記念BOX』には入ってますがCDボックスです。

「我ら ザ・ドラえもんズ」も状況は同じです。
(しかし、収録CD『CDツインドラえもん・DISC1』はオンラインCDレンタルのぽすれんで借りられると裏情報を流してみる)

そもそもなんで主題歌大全集に入れてくれなかったんですかー!
武田さんの歌よりも、同時上映の主題歌が入っていない方が私には不満なんですが少数派っぽい……。


・おサカナ早口言葉
まだあったのかよ! とつっこんでしまった。
田中理恵さんだと思いきや、武田鉄矢さんでした。お見事。


新年度に入るので、放送はしばらくお休み。
次回4/23は「のび太の遠足サバイバル」です。「おれさまをグレードアップ」のアレンジかな?

My Merry May with be PSP限定版レビュー

まず、はじめに。私はPSPを持っていないので、ソフト本体の仕様についてはわかりません。
ということで、『My Merry May with be PSP限定版』に同梱する、ドラマCDとブックレット・ヴォーカルコレクションについて軽めの感想を書きたいと思います。

公式サイト http://www.cyberfront.co.jp/title/mmm_withbe/index.html


ドラマCDに出演するメインメンバーはレゥ・ひとえ・たえさんの3人だけです。

ドラマCDの構成は下のようになってます。

Track01 ディレクター榛名ひとえ
Track02 レゥとひとえとたえと××
Track03 追い込みの徹夜作業
Track04 押し明け方の坐睡

ひとえが監督となって学校紹介のビデオを撮影・編集するエピソードが4話続きます。コメディ路線です。なかなか笑えます。

やばいやばい、ゴッドボイス榛名ひとえ様がうまくなってる!!!(with be追加シナリオの時点でわかっていたけど)
……おほん。木村まどかさんお疲れさまです。ある意味ちょっと残念ですけど。

松岡由貴さんやっぱりうまい。音声だけだと、レゥの舌っ足らずな話し方がさらに際立つ。凄いなーほんと。

たえさんやっぱりおもしろいよ。たえさん好きだよ。

とりあえずひとえファンは買いましょう。「むかあ」もありますから。

Track04の職員室のシーンで小さくCANDY HEARTがかかっているのが細かい。

ブックレットの構成は
・OP&ED&挿入歌歌詞
・『My Merry May』人物相関図
・『My Merry Maybe』人物相関図
・攻略フローチャート
・版権イラスト
・長井知佳さんインタビュー(2ページ)
です。

インタビューは2ページですが内容は濃いです。
インタビューで興味深かったのは、MayとMaybeのテーマですかね。

以下、Maybeネタバレにより反転です。
みさおAからMaybeにつなげた理由
Maybeのテーマに沿うと、恭介は死ななければならなかった

というのもなるほどと思いました。

ヴォーカルコレクションの「BUG?」について。
Mayオリジナルサントラでは「あれ?、ジー、(別の曲)、もしかして、BUG?」で始まり、「ジー、(別の曲)」で終わります。

しかし、今回の限定版CDでは、「ジー」で始まり、「ジー、(別の曲)、ジー、CANDY HEART、(波の音?)」で終わります。(一番と二番の間の「BUG?」という声に変更はありません)

OSTをお持ちの方はご注意ください。他の曲に変更はないようです。

参考
OSTの「BUG?」 演奏時間: 3:12
限定版CDの「BUG?」 演奏時間: 3:42

とりあえず、再びMy Merry May に会えたことに感激です! MMM復活に関わってくださったスタッフの皆さん、ありがとうございました!

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タグ: Qtron MyMerryMay

2010/3/25 My Merry May with be PSP版 本日発売!

かみさま、魂のない私が……あの人を好きになるのは……罪でしょうか?

(公式サイト http://www.cyberfront.co.jp/title/mmm_withbe/index.html より)


個人的にシナリオNo.1ゲームだと思っている、My Merry May with be がついにPSPになって戻ってきました!(My Marry Mayではないよ、各通販サイトの皆さま)
私を鬱シナリオ集団Q'tronに夢中にさせたきっかけのゲームです。

このゲームをちょっと紹介します。致命的なネタバレは書きませんので、興味がある方はやってみてください。


このゲームにはレプリスという人工生命体が登場します。見た目はヒトそっくり、しかしヒトではない存在。ヒトのために尽くす存在。当然、思考回路も人工的。周りに合わせて的確な反応を返しているだけ。しかしそれはすばらしく、周囲はレプリスだと気付かない。言われなければ普通にヒトだと思われる。いささか完璧すぎる気はするけれど。では、ヒトとレプリスの違いとはいったい?

そして、ヒロインのレゥは奇跡的なバグを持って生まれてきた存在。完璧ではない存在。赤ん坊のように泣き叫び、ヒトの言うことを聞かないことも。そう、レゥは、レプリスではない。ヒトといえる。

そんな彼女に、魂はあるのか? そもそも魂とは? 生命とは? ヒトって何なのか?

重いテーマを見事に描き切った、ノベルゲーム最高傑作です。

シナリオの他に、このゲームは非常に優れた点があります。
それは、レゥ役の松岡由貴さんの演技です。しかし、これについて語ろうとすると3分の2くらいネタバレになるので語れません。まあとにかく凄いんです。ポカンとさせられました。もう笑っちゃうくらい上手いんです。これだけでゲーム定価分の価値がありますよ。私の中では伝説の声優ですね。(同じ会社から出た某ゲームでも凄かった)

そして、音楽。ARCHIBOLDさんが作詞・作曲しているボーカル曲は7曲ですが、すべて歌詞がすばらしいです。「BUG?」と「わんつーどーん」はいろんな意味でくせになる曲です。

BGM担当の阿保剛さんの曲もなかなか。自己主張する音楽ではなく、背景として溶け込む音楽を創る方だと思っているのですが、この作品でもバッチリ決まっています。

やたら長いし地味なので全然売れなかったゲームなんですが、時間がある方はぜひやってみてください。(60時間は覚悟してください。もっとかかる可能性大です) 全クリしたときは、流れる名EDとともに達成感はひとしおです。


My Merry Mayという商品がたくさんあってどれを買えばいいかわからない方へ。

とりあえず、My Merry May with beを買えば問題ありません。May, 続編Maybeの両方を収録し、さらに3つの補足シナリオを追加したのが完全版with beです。

with beにも、PS2版とPSP版があり、さらにその中でも種類がわかれています。細かい違いを下に。

PS2版
『My Merry May with be』
『My Merry May with be (2800コレクション) 』(廉価版、上と同じ)

PSP版
『My Merry May with be(限定版) 』(ドラマCD・ボーカル曲CD・ブックレット付き)
『My Merry May with be(通常版) 』
『BEST HIT セレクション My Merry May with be』(「通常版」の廉価版、「通常版」と同じ)
『My Merry May with be』ダウンロード版(「通常版」と同じ)

本編の内容はすべて同じです。PSP独自の追加シナリオなどはありません。ただし、PSPは音声が悪いという報告があるので、松岡由貴さんの演技を堪能したい方はPS2のほうがいいかもしれません。

それ以外のポイントはPSP限定版の特典となります。公式にも書いていますが、特典について補足します。

ドラマCD:Mayの日常を描く。謎の補足などは無いため、ファン向け。

ボーカル曲CD:ARCHIBOLDさんの曲は評価が高いので、あとで欲しくなる可能性があるかも。曲はMay, Maybeサントラにすべて収録されているため、サントラを持っている方は必要無し。(ちなみにMaybeサントラは現在入手困難)

ブックレット:重要なのはライター長井知佳さんのインタビュー。Maybe, with beが作られた経緯や作品のテーマが語られていて、ファンは見て損はない。ただし、この2ページのためだけに差額を出す価値があるかというと微妙。

もう少し詳しいレビューはこちら。ネタバレなしです。:My Merry May with be PSP限定版レビュー

初プレイの方でPSP版を買うなら、限定版でもいいかな、と個人的には思います。


おすすめ攻略順

May: みさおB,C→レゥorひとえorもとみorたえ→みさおA

個人的にはこれをおすすめします。みさおAはひとえA・たえAの両方を見ないと攻略できません。(クリア後、Aエンドに分岐する選択肢が出現します)

・みさおAはBエンドクリア後推奨。
みさおAを回避するために、ひとえA・たえAのクリア前にみさおの攻略をお薦めします。
(クリアしてある場合、シーンタイトル「あるひとつの解釈」の選択肢で「見当もつかなかった」→Bエンド、「……ある可能性にいきついた」→Aエンドです)

・ひとえAに行くには、「幼なじみ」で亮の話を聞くこと。その後、ひとえとトレーニングすることになれば成功。

・レゥはみさおBプレイ後のほうがいいと思います。ちょっとわかりにくいところがでてくるので。

・もとみはシナリオがちょっと微妙なので、そう思った方は適当に流してもOKです。ただし、重要なことがわかるシナリオでもあるのでプレイは必須。

・みさおAクリア後に自動的に入るシナリオ "Metempsychosis" はやらずにMaybeに入ることを推奨します。(このとき、クイックセーブがすべて消えることに注意) これはMaybe発売時点でなかった(with be追加シナリオ)ものなので、Maybeクリア後にプレイするのが自然かな、くらいの理由です。クリア前にやった方は別に気にせずbeを進めて大丈夫ですよ。

攻略サイト My Merry May:ぐるぐる☆ちょっぷ

Maybe: レゥor由真orみのり→リースor鏡→穂乃香

穂乃香は他の5人クリア後に攻略できます。選択肢が増えるのですぐにわかると思います。

ちなみにレゥ・由真・みのりのBエンドは無理に見る必要はないです。攻略サイトは見たくない! という方は後回しでOK.

Aエンドは難しくないと思うのでBエンドへのポイントを。ご覧になりたい方は反転で。

レゥB
ST「おんなじくらいだいじなの」で「そんな気を使わなくても大丈夫」

もうすこしAB分岐条件を具体的に書くと、みのり・鏡・穂乃香ルートに入らないことを前提として。

◎付き添わせてください/終わるまで待たせてください(ST「緊急搬送」)
危険ではないと説得する/◎確かめるために会いに行く(ST「踊る会議」)
◎仕方なく貸す/ガマンさせる(ST「おままごと」)
当たり前の事をしただけだよ/◎レゥちゃんの事が心配だったからだよ(ST「ふたりの『たのしい』は?」)
◎それは自然なことだ/そんなに深刻になっちゃ駄目だよ(ST「ふたりの『たのしい』は?」)
そんな気を使わなくても大丈夫/◎何か力になれることはない?(ST「おんなじくらいだいじなの」)
◎頭を撫でる/頬を撫でる(ST「……だめ?」)


◎を5つ以上選びかつ「何か力になれることはない?」でAエンド、満たしていなければBエンドです。ちなみに「何か力になれることはない?」の選択肢を選ぶとかならずレゥルートに入ります。由真ルート狙いの人はこの選択肢を回避で。

由真B
これが厄介です。with beでフラグが変わったらしく、攻略サイト通りにやっても上手くいかないことが多いようです。とりあえずレゥの好感度は上げないこと。(上のレゥ攻略反転部分を参考に)

終盤でレゥと由真の好感度チェックが入り、由真のほうが高いもしくは同点の場合に由真ルートに入ります。

由真の好感度を上げる選択肢。

◎意外としたたかな人だな/軽いノリの人だな(ST「ほのかに香る彼女」)
◎篠片さんにとりあえず謝る/返す言葉もない(ST「予感していた運命の奔流」)
◎レゥちゃんの事?/その調査チームの話?(ST「ぎこちなく交わしたなにか」)
◎もう一回お願いする/わかったふりをする(ST「メンテナンスマンと男運」)
◎……いいよ/……駄目じゃないけど(ST「寂しさを埋める代償」)


◎を3つ以上選ぶとAエンド、2つ以下だとBエンドとなります。

みのりB
「少年、思春期の物思い」で「いつも通りにしていればいい」

リース・鏡・穂乃香はBエンドもおすすめ。というよりまずBエンドに行く方が多いと思います。以下はAエンドへの攻略ポイントです。

リースA
個別ルートに入るまでは診療所に行く
リースには考える時間をあげる


鏡A
マスター権のことを恭平に教えない
一回目は「倉庫前」、二回目は「商店街」に行く

メッセージは100%なのに既読選択肢が100%にならない方は鏡A最後の選択肢をチェック。


穂乃香A
枝を折ってあげる
ちゃんと最後までやる



攻略サイト My Merry Maybe:ぐるぐる☆ちょっぷ

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タグ: Qtron MyMerryMay

映画わさドラ全体的レビュー と のび太の人魚大海戦につっこみ

もうすでに人魚大海戦については語られ尽くされていて、私から言えることはないような気が。後半が駆け足だったのが残念でしたが、全体的には結構よかったと思います。大長編っぽい雰囲気が出てましたし。

背景美術・CG等はいつも通りすばらしいです。あの美しい世界には引きこまれます。3DCG担当の木船徳光さん・奥村優子さん、美術担当の皆さん、いつもありがとうございます。

HP Workstation 導入事例紹介 映画ドラえもん『のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』
この記事を読むと、CG職人も頑張ってるんだなーと思います。


ただ、新開拓史でも思ったのですが、アニメならではの「おっ?」というシーンがないんですよね。
漫画の延長線上を見ているみたいでどうも退屈なんです。


恐竜2006・新魔界大冒険・緑の巨人伝ではこの「おっ?」を感じたんですよ。
具体的には、渡辺監督のレイアウト・寺本監督の演出の細かさです。

といっても渡辺さんのレイアウトについては、うまく説明できませんが。
なんか直感的に「違う」ってわかるんですよ。
(2009年大みそかSPの「45年後」では最初のカットでもう「違う」って思いました)


寺本さんの新魔界は、美夜子さんの描写が丁寧だとよく言われています。
それだけでなく、寺本さんは演出が本当に細かい。
挙げていったらきりがないんですが、たとえば

・台風のなか帰ってきたのび太に「大丈夫だった?」と呼びかけるママ
・地震が起こったときテーブルの下でのびドラを抱きしめるパパママ
・最初に人間の姿に戻ったとき、へたりこむ美夜子さん
・ラストバトルで「(デマオンの心臓に)近づけない!」と涙を流す美夜子さん
などなど。

この細かさがひとつひとつ本当に心に残るんですよ。それが一瞬のシーンだろうと。
(2008年SP「ドラえもんの青い涙」も凄かった)


あとはおまけですが「ワンニャン時空伝」のカーチェイス(藤森雅也さん絵コンテ・作画監督)
なんかも印象に残っていますね。
(藤森さんコンテ演出、わさドラでぜひ見たいのですが! 亜細亜堂が制作から抜けたから無理か)


どうも近年の二作はこのような「これぞ!」というところがないので微妙な印象があります。
まあ、来年は新魔界からさらに成長した寺本さんが拝見できそうかな?
(寺本さん、偉そうなこと言ってすみません! TVシリーズいつも楽しみにしてます!
一年間TVシリーズで拝見できそうにないのが少し残念ですが……)


いまのところ好きな順に、新魔界>恐竜2006>緑の巨人伝>新開拓史=人魚大海戦 というところで。

個人的に寺本さんの演出が大好きなので、新魔界がトップですが渡辺さんもやっぱり大好きです。
そのうち高橋渉さんも来ませんかね?


あと、人魚大海戦で一点だけどうしても気になったところがあります。
QuickJapanの楠葉監督のインタビューで、このようなコメントがありました。


 争いをエンターテイメントとして描くことに抵抗があるんです。(中略)
 今回もアクションシーンは豊富ですが、全体的にコミカルなテイストで統一しました。
 『QuickJapan Vol.88』(p152,2010, 太田出版)



このことを頭に入れて見に行ったのですが、終盤の人魚族vs怪魚族は完全なるガチバトルでした。
いや私はガチバトルのほうが好きなのでこれ自体はいいのですが、
もしかしてドラが黒コゲになるのがギャグだったんですか?
これでコミカルにしたつもりだったんでしょうか。

小説作法サイト「ライトノベル作法研究所」では
「見せ場や山場の部分で無意味なギャグを入れるのは、雰囲気をぶち壊しにするのでやめましょう」
http://www.raitonoveru.jp/howto/h02.html
と述べられているのですが、見事にこれに当てはまっているような気がします。


実は以前にも同じことを感じたことがあります。
新魔界大冒険の中盤、メジューサに襲われて巨大な氷に潰され、
氷づけになったのび太たちをオールシーズンバッジで溶かすシーンがありましたよね。

たとえば、たしかに「雪でアッチッチ」(原作:1巻)ではのびドラは凍って終わります。
ただ、これはあくまでその話がギャグ的な雰囲気だから許されるのであって、
明らかにシリアスなイベントのオチをギャグにするのは不自然だと思いました。


とまあ、ささいな点ですがつっこんでおきます。
人魚族vs怪魚族はスピード感があってとてもよかったです。
というか黒コゲはほんとにギャグだったのかな……?


昔、魔界の原作読んでから映画(旧魔界)見てラストバトルのしょぼさにがっかりしたことがあるので、
わさドラ映画の作画は本当にいいですね。
コミカルバトルよりガチバトルのほうを希望します。
コミカルなバトルといわれるとドラミ三剣士とかいう思い出がよみがえるし。

町内突破大作戦だ!

2010/3/19 わさドラ 町内突破大作戦/ 映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史/ ゆめの町ノビタランド
の感想です。

町内突破大作戦(原作:42巻)
脚本 相内美生/ 絵コンテ 鈴木孝義/ 演出 秦義人/ 作画監督 遠藤良恵

いやーおもしろい。ドラえもん版メタルギアソリッド。
すきま道を通るとか、へいの上を歩くとか、トラックに隠れるとか。
なんだか子どものころを思い出します。
近道と称して適当な道を通ったり、縁石の上を歩いたり。
なんで子どものころはこんなことが楽しかったのか。

ドラもノリノリ。鉄人兵団といい雲の王国といい、最高の参謀です。

ジャイアンチーム統率が取れすぎだろう。
しかし、こういう魅力的な悪役があってこそおもしろくなるのです。


・あらドラちゃん
恐ろしい気を発しているママ。
振り返った瞬間ママの顔がアップになり、笑顔で「あらドラちゃん」
ちょっちょっと怖いって!

・メガネをキラーンとさせながら笑顔で振り返るママ しかも再び顔アップ
だから怖いってば!
水田さんと三石さんの演技もナイス。
あとBGMもマッチしすぎ。挿入のタイミングが秀逸。

・町中が敵だらけだ
町中の子どもがニヤニヤしながらのび太を捜す。やっぱり怖いよ!

・神成さん
神成さんのキャラが深められてました。
腰を痛めた神成さんに駆け寄るのび太。やっぱり優しいね。
「弁償なんてどうでもいい。お前がコソコソ逃げているから怒っとるんだ」という神成さん。
のび太も反省してちゃんと謝る。いい関係。
盆栽関係のエピソードも楽しかったです。


ママと先生の怒りで話が始まる。
ガラスが割れて非日常に入る。
ガラスが割れて日常に戻る。
ママと先生の怒りで話が終わる。
構成バッチリ。


ドラチームとジャイアンチームの駆け引きも楽しめましたが、一番印象に残ったのは「あらドラちゃん」
わさドラはホラーをやらせるとかなりいい線です。
(ホラーものをご覧になりたい方は「どくさいスイッチ」「のび太の夢物語」をどうぞ)
SF短編アニメ化してみません?


映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史
監督 腰繁男/ 脚本 真保裕一/ 絵コンテ 腰繁男・楠葉宏三・やすみ哲夫/ 演出 宮下新平/ 総作画監督 金子志津枝


新宇宙開拓史についてはすでに語り尽くされていると思うので少しだけ。

・モリーナ結構いいんじゃないかなあ。
無責任な市民との対比になってますし。でもバーンズ博士は生きてなくてよかったんじゃ(失礼)

・金子さんの作画Good.
人魚大海戦はどうもいつもより作画が微妙だった感じがしたので。
(あくまでいつもよりはです)

・のび太二丁拳銃同時発射で狙いが完璧とか何者?
拳銃は二丁でも、視線を合わせられる相手は一人だけですから、普通は当たりません。
しかも発射する瞬間目をつぶってる!?

・前にも書きましたが、「キミが笑う世界」のCD出してください!


ゆめの町ノビタランド(原作:3巻)
こんて 西牧ひでお

「こんて」はテロップどおり書きました。
おー、当時のOPありとはやりますね。
しかし、「これは1979年4月2日に放送されたものです」というテロップ付き。
OP・ED収集家としてはちょっと残念です。

ラストカットのドラの作画が明らかにおかしいことに今気付きました。


来週3/26は再放送「僕の生まれた日」です。
レアな楠葉コンテ回で、文句なしの名作。予告で「キミのなかののび太」は反則です。

ドラえもん THE LEGEND サウンドトラックヒストリー2 4/21発売?

ドラえもん THE LEGEND サウンドトラックヒストリー2
こんなものが出るようです。
http://www.neowing.co.jp/detailview.html?KEY=COCX-36130
ここの解説を読む限り、映画の主題歌集ではなく沢田完さんのBGM集かな?


……待ってました!!!
わさドラのサントラは2006年に「ドラえもん 音楽集」が出ていますが、そのあともどんどん新しい音楽がTVで流れたので今となってはすこし物足りないものとなっています。

あと、このサントラはトラックの最初に「ドラえもん!」「どうしたの」みたいな語りが入っていてホント邪魔なんですよ。なくしてほしいです。

ということでBGM集であることを期待です。
2008年「ドラえもんの青い涙」のコスモスのシーンの音楽ちゃんと入れてほしいなあ……。
あとは先週の具象化鏡のラスト、春の足音の音楽もよかった本当に。
(民族音楽調の感じがします。スネ夫バースデーの曲といい、いいなあ)

まあつまり、私は沢田完さんと作詞のマイクスギヤマさんが大好きなんですよ!
これからもいい曲をお願いします。


サウンドトラックヒストリー1は?と疑問を持つ方がいらっしゃると思いますが、
おそらく先代の菊池俊輔さんのサントラ「ドラえもん Sound Track History ~菊池俊輔 音楽集~」 です。
http://columbia.jp/prod-info/COCX-31244/
これも抜けている曲があるので完全版サントラ出ませんかね。

タダより高いものはない

2010/3/12 わさドラ ペタンコローラーでおひっこし/ のび太の耳にタコができる話 の感想です。

ペタンコローラーでおひっこし(原作:29巻 ペタンコアイロン)
脚本 小林英造/ 絵コンテ 鈴木孝義/ 演出 三宅綱太郎/ 作画監督 嶋津郁雄

脚本の小林英造さんは今回が初かな?
ブログを拝見してみたところ、「早稲田大学ドラえもん研究会」の方だそうです!
(小林英造の疾走日記 http://blog.livedoor.jp/shissounikki/archives/234849.html
これからも楽しみです。


ほぼ原作通りです。人すらペタンコにするナンセンスなお話。
(厚みぬきとりバリなんかもあったなあ)
運び出した荷物の上でムクが吠えるところやのび太がドアにぶつかるところなんか楽しめました。


のび太の耳にタコができる話(原作:39巻 具象化鏡)
脚本 藤本信行/ 絵コンテ・演出 三宅綱太郎/ 作画監督 嶋津郁雄

さすが具象化鏡、おもしろい!
こういうのはアニメこそですね。音楽もあわせて雰囲気がでてますし。
「借りてきた猫」「猿も木から落ちる」などのアニメオリジナル要素もバッチリ決まってました。
(耳にタコで蛸になったのってわざとですよね……?)

それにしても、「昼間っから暗闇でさわいでるのはだれだね?」とか先生冷静すぎます。
(アドベン茶なんかでもやってましたね)


来週3/19は、ありがとう!30周年 今夜かぎりの春のドラえもん祭ということで
『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』「町内突破大作戦」「ゆめの町ノビタランド」(大山版)と映画を含めた3作です。

「町内突破大作戦」はこれまた好きな話なので期待です。
「ゆめの町ノビタランド」は普通にDVDで見れるからなー。今更な感じも。
むしろパイロット版「勉強べやのつりぼり」とかのほうがレアじゃないかな?

世界中の人魚伝説

2010/3/5 わさドラ のび太の人魚伝説 の感想です。

のび太の人魚伝説(アニメオリジナル)
脚本 相内美生/ 絵コンテ・演出 腰繁男/ 作画監督 吉田誠・田中薫・志村隆行

演出は新開拓史監督の腰さんです。
監督をされているわりに、あまり目立った回はなく……今回も普通かと。


それよりも個人的に注目しているのは、脚本の相内さん。
いままでハズレ回がないような気がするのですが、このへん相内さんのお力なのでしょうか。
(そもそも毎回のストーリーは誰が決めているのでしょう。
普通なら監督・構成の方々の力が強いのでしょうが、長寿アニメでそれは大変そうですし。
というか監督の善さんってなにやっているんですか?)

あと今回はゲスト声優のミカエラが、ブリキの迷宮でサピオ役の皆口裕子さんなのもポイントの一つ。


序盤のディスカッション・人魚の正体など、今回はかなりドラえもんっぽいですよね。
映画のほうもそうなのですが、最近は妙に原作へのリスペクトを感じます。
だから、なんだか見ていて安心というかなんというか。楽しいです。


来週は「ペタンコローラーでおひっこし」と「のび太の耳にタコができる話」です。
具象化鏡はマイナーですが好きな話の一つです。アニメ向きの話だと思うのでどうなるか期待。

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