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ドラえもん オバケ旅館へようこそ!

2010/7/30 わさドラ オバケ旅館へようこそ! の感想です。

オバケ旅館へようこそ!(アニメオリジナル)
脚本 小林英造/絵コンテ・演出 宮下新平/作画監督 吉田誠・志村隆行

やたらデジャブを感じる話。つめあわせオバケ+オンボロ旅館をたて直せ+カムカムキャットフード? でも、失礼ですが元ネタがばれるようでは創作家としてはまだまだだと思いますよ。わざとやってるのかもしれないけど。
 
今回はおもしろかったですが、一つの作品・作家に頼りっぱなしだと基本的に劣化コピーにしかならないよー。やるなら元ネタの元ネタから。バイバインでそれやったんじゃないかと私疑ってます。それとも単なる偶然だったのか?


どこかで見たようななつかしい旅館。なんだか落ち着く。「むかしのママはのび太!?」といい美術スタッフはいつも良い仕事です。

しかしねえ、ここまでおんぼろだと歴史あるなんて自慢にならないような。ある程度時代の潮流に乗ってこそ、生き残ることができるんです。老舗の店舗も歴史だけを頼っていままでいるわけではない。

あの結末だと客が来るのは一過性で、またすぐに閑散となりそうな予感。いっそつめあわせオバケたち置いていったほうがよかったのでは。あと、カムカムキャットのせいで客取られたホテル普通にかわいそうじゃありません?

……なんか文句ばっかり。いや楽しかったですよ。暑いからせめて映像の中だけでもこういう涼しさ味わいたい。普通にオバケが料理しているところとかシュールで、ドラまでオバケに見えてきた。オバケたちを見られないようにするよりも、夏の仮装サービスとでも言って開き直ったほうが良かったかも?


・女の子四人組
なんかどっかで見た。と思ったらジャイアンズをぶっとばせの方々。
ええっ!? 声優の一人松岡由貴さんかよっ! OL2って誰だ? あいかわらず全然わからん。このひと何種類の声色使い分けるのやら。My Merry May の演技は神。さりげなくMaybe の橘U子さんとも共演。チョイ役なんてもったいない。リルル役やってくれないかなとひそかに思っていたり。

松岡さんのもうひとつの出演作「ロボ子が愛してる」を見直してみる。やっぱりわからん。「こらぁぁぁぁ! のび太さんをいじめると!」で吹いた。そういえばこれも美少女アンドロイドの話ではないか。(My Merry May もです)

もちろん今回の主役、主人役の矢田稔さんもとても良かった。素朴なおじさんという感じで。

・ホテルに逃げるお客さん
追いかけてくるオバケたち。え、荷物運んできてくれたの。さりげなく感動した。

・有名な旅行のホームページで紹介
いくらなんでも早すぎません?


えかきうた
今週はドラえもんの髪型。まあ、なんというか、お疲れ様です。

そして、スタッフクレジット早すぎます。読めません。よかった、なんとか松岡さんが確認できて。


来週8/6の放送はのび太誕生日記念「のび太の誕生日冒険記」です。
「しずかちゃんの“ステキ”が、ぼくの誕生日プレゼントだ!!」ってなんか古風な気がしないでもない。

『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』のDVDレンタルが同日8/6にスタート。こちらもお見逃しなく。

有川浩 『空の中』

空の中 (角川文庫)NOVA2を読んでSFプロパーの自分に反省。もっとSF色の薄いのを読もう、ということで現在熱烈な人気を誇るライトSF作家有川浩にチャレンジ。デビュー作の『塩の街』は普通だったのであまり期待しないで『空の中』に入る。その結果。

なにこれおもしろすぎる。なんでこのひとこんなにおもしろいことを冷静に書けるんだ。人気のある理由がわかった。

小説の中のキャラクターは大真面目に自分の役割を果たしてるにすぎないんだけど、読み手としてはそれがなんか笑える。「こんにちは、お昼のニュースの時間です」とか「某国が文句つけてきた」とか、挙句の果てに中盤に内閣が先走って大変なことになるところとかかなり深刻な状況なのに、シュールすぎて吹いてしまった。

しかし一番のツボは、分裂して勝手に動き出した→DIDの治療をしよう! いったい作者の頭の中はどうなってるんだ。普通考えないぞこんなの。
 
微妙に変な状況を真面目に書くというのは同じく怪獣ものの山本弘『MM9』にもあったけど、筆力の点で有川さんのほうが上手。

あと感心したのは航空機の描写が凄い。有川さんそのへんのマニア? かと思いきや調べたのか。(作家の読書道:WEB本の雑誌) さすがプロ。詳しくない私としては流し読みで雰囲気つかむしかないけど、小説における現実感って大事。明らかに嘘っぽいところがあると醒めてしまうから。

しかし、初めは『塩の街』程度のSFかと思いきや、これ結構ハードなSFじゃない…? シェクリイ+ティプトリーJr.みたい。あと金持ちで聡明なお嬢様は小川一水(プロジェクトXに出たいなんてセリフ出てくるし)を連想。にもかかわらずあまり堅さを感じないのは作者の技量か。
 
もっとSFにしようと思えば、それこそスタニスワフ・レムのように価値観が人間と完全に異なったUMAにしなきゃいけないのかもしれない。でもそこまでやっちゃうとハードになってしまうし、エンターテイメントとして成立するかも怪しくなるので、この路線は正しい。あの片言なディックとフェイク(UMAの名前)が良いんだよね。

MM9 (創元SF文庫 )
MM9 (創元SF文庫 )……なんかこうSFに結び付けられる時点で有川浩に手を出したのが間違いだったような気がするけど気にしない。楽しければいいのだ。もちろんSF者以外の方にもおすすめ。

『空の中』が気に入った方は山本弘『MM9』もどうぞ。MM9は特撮への愛が溢れていると聞くので、特撮ファンも是非。

関連記事:『海の底』感想『図書館戦争』感想
タグ: 本・SF

ドラえもん 体の皮をはぐ話/ジャイ子とドラミに恋人!?

2010/7/16 わさドラ 体の皮をはぐ話/ジャイ子とドラミに恋人!? の感想です。

今週から記事のタイトルをシンプルにします。

シンエイの新番組『スティッチ! ~ずっと最高のトモダチ~』 http://www.tv-asahi.co.jp/stitch/
シリーズ構成がドラ脚本の相内さんではないですか。前回、新脚本家として清水東さんが参入してましたが、相内さんの後任? ……というか前番組の『ご姉弟物語』で清水さん担当しまくってました。知りませんでしたごめんなさい。だって私の地域放送してないんだもの!

相内さんが抜けるとは淋しくなる。いや偉くなったのだから喜ぶべきか。
と思っていたら今週のAパートは相内さんなのであった。それほど忙しいわけではないのかな。


体の皮をはぐ話(原作:14巻 からだの皮をはぐ話)
脚本 相内美生/絵コンテ そーとめこういちろう/演出 腰繁男/作画監督 久保園誠

サブタイトル画面が「体の皮をはぐ話」だったりEDクレジット&朝日公式サイトが「からだの皮をはぐ話」だったりいったいどっちなんですか。

短いながら最初の「スネ夫がほめてうんぬん」とか「息もしないから」とか「おれがこの手で皮をはいでやる」とかFイズム満載の話だと思います。歌を止めさせようとおだてるスネ夫や、適当なことを言って皮をふくらませる時間を稼ぐのび太の計略も見どころ。

で、一方今回のアニメのほうはのび太の動きはどう考えても人間技じゃないでしょとか外で全部脱ぐのはやっぱりどうよとか絵の具であんなにきれいに書けるわけないでしょとかつっこみどころ盛りだくさん。
まあドラは勢いだよ勢い。

そーとめこういちろうさん初コンテ。あれどこかでやらなかった? と思ったらそうそう渡辺回の原画。


・スネ夫がほめて、しずかちゃんがことわって? ……さっぱりわからない
いえドラさん十分わかってると思います。付き合い長いだけある。
でも、やはり早々と判断せずにきちんと話を聞いたのは正解。ドラは結構ひどいから。
「おねがいがあるんだけど」「だめ」

・おれの絵そんなにうまいのか?
どう見てものび太と同等です。ロボットがほめれば(ほめればのび太も芸じゅつ家)は普通に上手かったんだけどね。

・動くなっていったろ
のび太もやっぱり同等です。「ああっ、また動く! あくびした。まばたきした!!」


ジャイ子とドラミに恋人!?(アニメオリジナル)
脚本 富永淳一/絵コンテ 誌村宏明/演出 腰繁男/作画監督 丸山宏一

割とおてんばなドラミと妹思いのドラ。わさドラならではの話かな。
オチ自体は早く読めてしまう話ではありますが、その上で周りのドタバタを楽しむのが趣旨かと。

ドラとジャイアン、二人とも人のプライベートは守りましょう。
というかのび太の言う通りべつに好きだっていいじゃない。スネ吉兄さん素敵じゃないか! ちゃんとレディを送ってくれるとはなんという紳士。

・ああ、君の瞳はなんて美しいんだ(略
どう考えても演劇の練習かなにかです。にもかかわらず文字通り受け取るのび太。そしてドラ&ジャイも暴走。妹のこととなると見境ないなあ。

・虹のビオレッタ
ここでこれを出しますか! GJ.
きちんとポスターまで作ってるよ。アニメやポスターが気軽に創れる、というのは小説や漫画の創作者にとって夢のような話なのかもしれないな。
じゃあアニメ作る人はどうするのよという話ですが、まあきっと人のほうが質がいいんでしょうたぶん。というか絵コンテのような頭脳労働をコンピューターがやるようになったらおしまいだー! ロボットに心は(略

ところでジャイ子はどうやってドラミに会ったんでしょうか? アニメでやらないところで結構来てたりするのかな?

・アニメのキャラに声を当ててたのよ
ドラミ以外合ってなくて笑った。ドラミも個人的に微妙だけど。これも含めたラストのギャグオチですか?


えかきうた
今週は消しゴムはんこ。これ欲しいなあ。原作のトレースなんだろうけど、もともとの下絵も上手。
しかし、これを見てると世の中にはいろいろな職人さんがいるんだなと感じる。


来週はお休みで次回7/30の放送は「オバケ旅館へようこそ!」です。
去年に引き続き夏休みはきもだめし。のび太はやっぱりひっくり返るのでしょうか。


鉄人兵団の記事で大事なこと言い忘れてました。
容赦ないスカートめくりの寺本さんなら新鉄人兵団でも絶対やってくれる! ここ重要。

NOVA2 書き下ろし日本SFコレクション

NOVA 2---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)SFファンの間で話題になっていたNOVA2を読みました。
 
執筆陣は神林長平・小路幸也・法月綸太郎・倉田タカシ・恩田陸・田辺青蛙・曽根圭介・東浩紀・新城カズマ・津原泰水・宮部みゆき・西崎憲の総勢12人。編者は大森望。

すべての作品が水準以上だと思います。おすすめ。ひとつ???な作品があるけど、これはこれで新鮮というかなんというか。

日本の作家は読みやすくていいね。(直前にイーガン読んでたからそう思ったのかもしれない) 何読めばいいかわからんからしょーがないSFでも読もう、というSF専門の不届きな本読みの私にとって、SFをメインとしない作家によるSFアンソロジーはありがたい。好みの作家を見つけられれば儲けもの。

マイベストは恩田陸。次いで宮部みゆき。3位曽根圭介。4位東浩紀。5位神林長平。

神林長平「かくも無数の悲鳴」
もはや説明不要。日本を代表するSF作家の神林長平。上で5位としていますが、インパクトは最大級。だってゴキブリですよゴキブリ。ドラえもんのゴキブリカバーを連想した。

ゴキブリが集まって人型となり、主人公に襲いかかる! 銃で撃っても、ゴキブリたちはすばやく被弾する場所から避けるため、人の一部に穴が開いたように見える、ってなんじゃそりゃ。想像すると気持ち悪すぎる。

神林さんの淡々とした文章は個人的に苦手なんですが、このゴキブリ描写はそれで成功。リアルに迫るような文章で書かれたら本気でトラウマになる。もっとゴキブリについて詳しく読みたい方は基本読書さんのレビューをご覧ください。というか買ってください。

「結論:この短編はゴキブリで出来ている」NOVA2:基本読書さんより引用)
すみません爆笑しました。いやテーマは本来そこじゃないはずなんですが。

倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」
1ページ目を読んで、これがずっと続くのか疲れると思った私は甘かった。次のページから何かを超越したわけわからない世界が繰り広げられていてちょっとめまいが。???な作品はこれです。読めない。まさかこれやりたかっただけで内容無いとかないよね!?

前の法月綸太郎の作品と合わせて、印刷社の方お疲れさまでした。と思ったら作者の解説ページにAdobe で作ったという記述が。印刷社が頑張ったのではなかったようだ。→倉田タカシ「夕暮にゆうくりなき声満ちて風」

恩田陸「東京の日記」
これが良かった。和菓子とその由来、桜、春冷えなど、外国人の目から見た日本の描写がすばらしい。しかし明るい情景の中に潜む暗い影。読み返してみると、暗い出来事のほうが多いにもかかわらず、美しい描写のせいかそれほど嫌な感じはしない。このなんとも言いようのないギャップが素敵。

最後「支し障りない」って……。これ、そういう日記だったということ? うわいったい何なの。何が起こってるの。ラストの一文がとても綺麗。そう、綺麗。

宮部みゆき「聖痕」
児童虐待について(本でだけど)調べたことがある私としてはかなり迫ってきた作品。その怒りは凄くわかる。見て見ぬふりとか問題先送りも虐待。本人からすればそれがどんなにつらいことか。ラストは……ええっ!? わかったようなわからないような。とりあえず、ラスト近くの文章はかなり好み。

私はSF読みにはあまり向いてないかもしれない。神林長平や法月綸太郎みたいにバリバリSF設定よりも恩田陸・宮部みゆきのようなSF色の緩い、穏やかな破滅の物語のほうがしっくりくる。新しい出会いを届けてくれたNOVA2に感謝。

NOVA3、森岡浩之・小川一水来た! とくに森岡浩之。有名な星界シリーズは読んでいませんが、短編集『夢の樹が接げたなら』はすばらしかった。NOVAシリーズ、今後も期待です。……じつはNOVA1未読なので早めに読みたい。しかし恩田・宮部の他作品も読みたい。困った。 (追記 NOVA1読みました→NOVA1 感想

で、つまるところなぜこの記事を書いたかというと、とりあえずゴキブリ作品紹介したかったからです。これで満足。


P.S
SF作家ジェイムズ・P・ホーガン 逝去(東京創元社お知らせ)
日本で人気の作家でしたね。藤子F先生も影響受けているような気がします。
May his soul rest in peace.

タグ: 本・SF

機械仕掛けの神たち

最新映像公開を記念して、さらに鉄人兵団につっこみます。(前回の記事 新・のび太と鉄人兵団、特報!

あなたは、ロボットです with My Merry May, After Rain
↑とは言ったものの、今のままだと「ロボット」としてのアイデンティティが希薄で、「ロボット」が「ヒト」となる話でしかないような気がしてきた。もっと「ロボット」としてのあり方を追求してもいいと思う。

ロボットがヒトに憧れる話はいまどきな感じも個人的にしますね。1986年当時はどうだったんだろう?(神林長平『戦闘妖精・雪風』って1984年なんだ……)

いや別に古くてもいいんですけど。使い古されたネタならその中に少し新しいネタも混ぜたほうがおもしろいんじゃない?

鉄人兵団は「心」の扱いがすっきりしない。結局メカトピアのロボットに心はあるの無いのどっち? リルルがヒトの心をうらやましく思ったことを考えると心は無い。でもメカトピアがヒトと同じ歴史辿ったことを考えると心はあってもおかしくない。というかあのロボットたち普通にヒトと同じような描写。

……もしかしてこの作品、ロボットと比較して人間のすばらしさを謳う作品じゃなかったりする? ロボットの心とかまったく関係なくて、革命家とか平和運動家の気高さを讃える作品だったりしたらどうしよう。人間だってたとえ間違ってるのではないかと思っても、祖国とか会社とか親とか裏切れないなんてことは普通にあるし。

だとしたら私がいままで考えたことの意味一瞬で無くなる。まずい普通にあり得る。まあいいや。次。

鉄人兵団のオチは反則
本当のところ、私が許せないのはタイムマシンオチではないんです。タイムマシンオチの場合、(メカトピアの)ロボットは所詮ロボットにすぎず、自己改革なんて不可能という解釈をすれば人間の歴史なんて関係ありませんから。(さっきの「ロボットの心とかまったく関係なくて……」の解釈はこの際無視)

そのような重い結末を意味するのにもかかわらず、安易なお涙頂戴でテキトーにハッピーエンドでごまかしているのが我慢ならない。(原作は割とあっさりした別れなので、狙ったわけではないかもしれない)そういうオチにするのであれば直球で勝負すべきです。すなわち後味悪いオチ。

My Merry Maybeのリースエンドでも見習ってください。(あれは後味最悪だけどハッピーエンドだと思います。西川さんよくやった)

My Merry May のこと考えていていま恐ろしい考えが頭をよぎった。鉄人兵団エピローグのリルルってあれみさおBエンド、すなわち新ぴ

いえなんでもありません。

なんかMy Merry May って鉄人兵団のアンチテーゼなんじゃないかという気がしてきた。いや私の考えすぎとは思うけど。マイメリはアシモフ、ディック的なところがあるけど鉄人兵団にはあまり感じられないし。

(ディック「ジェイムズ・P・クロウ」とネタはかぶってるけど、ディックSF的テーマ「認識の揺れ」とでもいうものは感じない。リルルの葛藤が普通に人間的でSFっぽくないからか。ロボットに心はあると思いますか? with My Merry May, again のように深読みすれば別だけど)

ただ、F先生(主にSF短編で)と西川さん、テーマ的にディックの影響受けてるっぽい。プロットが破綻するところまで見習わないでください。まったく2人して。

すべてを無にするかつデウス・エクス・マキナなオチである西川さんの某作品が批判されてるのは、鉄人みたいな感動が無かったからですか。西川さん失敗したな。泣かせればよかったんだ! きっとそうに違いない。

ディック、藤子F、西川真音、小川一水と私の好きな作家は長編のプロットが破綻する。なんで? 個人的にはディック&西川のあれはあれで魅力だけど。

時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)
時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)っていま思い出した。ちょっと小川一水、おまえもか。『時砂の王』で鉄人兵団ばりのオチをやったな!!!

作品全体のあの絶望感と時間ガジェットは鉄人兵団を思い出させるものがあったけど、変なところまで真似るなってばー。

え、真似たわけじゃない? いつもです

『時砂の王』は300ページなのが惜しい。詰め込みすぎててちょっと疲れた。もっとページ数増、相対的に内容薄めで読みたかった。もちろん、褒め言葉ですよ。やっぱりオチはどうかと思うけど。

人間とロボットの関わりを模索するSF作品は昔から今まで続いていますが、新鉄人兵団は旧作風で来るか、現代風解釈で来るか期待です。旧鉄人兵団の時代になかった新たな解釈というのがやっぱりあると思うので。

鉄人兵団(1986)もマイメリ(2003)も時砂(2008)も、アンドロイドの切なく残酷な物語。でも切り口は全然違う。

新・のび太と鉄人兵団、特報!

来年の映画ドラえもんは『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』
公式サイト http://doraeiga.com/2011/

最新映像を見て思ったことをとりあえず箇条書き。

・あいかわらず音楽すばらしい。
・サブタイトルが微妙だけど、ミスリードだったりするのだろうか。天使≠リルルとか。
・そ、操縦席がSFみたいでかっこよすぎる……。これだけでもリメイクの価値がある。
・リルルに影があってかっこいいな。でもあまりかわいくない。かわいい映像はもう少し待てということですね。
・予告編の最後にジュドの頭脳が割れてなんか出てるけど何だろう。ジュドがかわいかったら頭脳改造できないじゃない!


監督はやはり寺本幸代さん。寺本さんは短編向きだと思うので、個人的にはあまり映画にいってほしくありません。ですが決まった以上期待せざるを得ません。金子作監とのタッグは映画でしかないしね。(作監誰かな?) それに、寺本さんは新魔界の監督やってからTVシリーズでおかしくなったから、2度目の監督やったあとさらにおかしくなるかもしれないし。

寺本さんは最後の最後に小道具を使い、一歩引いた感動が上手い。「ドラえもんの青い涙」のドラ焼き、「天の川鉄道の夜」のネジ、「のび太を愛した美少女」の青い鳥など。切ない終わり方をする寺本さんに鉄人をやらせるのは適材適所ですね。

ただ、個人的には「サブロー!」とか「いまの鳥はルリィだ」とかわざわざ言わせなくてもいいと思うけど。そういえば旧映画版のラスト、「そうさ、リルルは天使さ!」のセリフは絶対余計だと思った。生まれ変わった=天使になった? がほのめかされるからこそいいんじゃない。

原作は天使になったなんて言ってないし、本当に生まれ変わったかどうかすらちょっと微妙。(のび太の見まちがいの可能性あり) でもそこがいい。のび太が窓から空を見上げるコマは、私のお気に入りのひとつ。普通、あの状況で、あのアングルから見た絵は描かない。


脚本は清水東さん。今日のTVドラの脚本担当でしたが、正直私は知りません。過去にプリキュアを担当?(→追記 シンエイアニメ『ご姉弟物語』 『スティッチ! ~ずっと最高のトモダチ~』を担当されています)

……ぶっちゃけ映画ドラの脚本家に権限あるとは思えませんけど。真保裕一作品は1999年の『ボーダーライン』までは12作全部読んでるけど、真保カラーなんて全然感じなかった。(作風変わったりしてるのだろうか…?)

そもそも映画は監督のものだし脚本家を責めるのはお門違いでしょう。脚本家が自由にお話書いていると思っている方、それは大いなる勘違い。シナリオは誰のもの?でちょっと触れたけど、書いてない書いてない。

前にも出したけどここは勉強になる。
おぎにゃんと学ぼう! アニメの作り方

あとこんなのがあった。
アニメで脚本を評価することのむずかしさ:Togetter

アニメ画描きとしての訓練を受けてない脚本家の本は、文字で書かれた物として優れてても、画では表現困難だったり、意味のない表現である場合が多々出てくる。

逆にアニメライターがアニメをノベライズすると、あらすじなぞっているだけで描写が弱い人いますね。小説になってないようなものも見たことがあります。ドカーンみたいな擬音語使わないでください。

で、小説真保さんはかなり文章上手い方だと思ってます。もう読ませる読ませる。ストーリーが微妙な作品でもなぜか一気読み。

それにしても、いまさらですが寺本さん凄いな……お若いのに。映画の監督ともなればいつもとは違う圧力(内部で)あるでしょうけど、そこは楠葉さんファイト。応援してます。

まだ続く。次は主に原作につっこみ。機械仕掛けの神たち

きみはじつにすばらしい家だ

2010/7/9 わさドラ 海坊主がつれた!/ 家がロボットになった の感想です。

海坊主がつれた!(原作:31巻)
脚本 清水東/ 絵コンテ・演出 三宅綱太郎/ 作画監督 鈴木まりあ

のび太も結構自慢ぐせがあるけど、それが遺伝であることがわかる回。
あと、私は魚拓をこの作品で初めて知りました。
それから今まで本物の魚拓なんて見たことまったくなし。


・(金魚で)実験してみよう
金魚って運がいいと結構育ちますよ。お祭りですくった金魚が5年ほど生きて8-10cmくらいになったことあります。

・(うちのコイに)勝手なことするな!
これはさすがにスネ夫に同情。人のコイ勝手にいじめちゃダメでしょう。

・5メートルはあったんだ
よく糸切れないね。
あとドラのび陣。動いている魚にくっつけるのってかなり水泳できないと無理ではないでしょうか。
海水浴なんてしないので想像ですが。

・海坊主だ
個人的には青いタコに見える。


家がロボットになった(原作:17巻)
脚本 小林英造/ 絵コンテ・演出 三宅綱太郎/ 作画監督 鈴木まりあ

家ロボットもので思い浮かぶのが、ウィリアム・テン「生きている家」・星新一「ゆきとどいた生活」
どれも主人に忠実で快適な生活を約束する、のだが。

そもそも現代の家はすでにロボットに近いのでは。
ボタンを押せば食べ物を温めてくれるし、洗濯してくれる。
この進化の行く末はボタンチラリですか?
結局ボタンかよ!


・ひとの親切を素直に受け入れられないやつが、おれは大嫌いだ
ジャイアニズム、と言いたいところですが、親切と称していらないものを押し付ける人現実にいません?

・自分のことは自分でやらせよう
いやなんか違う。

・オレ、コノイエ。ロボットニナッタ
大山ドラではジャイアンの声で上からしゃべっていたような気がします(記憶あいまい)
せっかくテレビ使うんだからしゃべってもいいかな? と思ったのですが、顔文字かわいいから許す。

・押し売りさん
うわ出た。細く長い友だちのときは出なかったのに。
エンディングでもちゃんと「押し売り」とテロップされててちょっと笑った。

・これじゃロボットじゃなくてボロットだな
ちゃんとした人格あるらしいので、ひどいこと言うのはやめましょう。
……でも私もつい言ってしまいそうだな。だって家だよ?
うっかり口をすべらせて大変なことにならないよう、物を大切にしないとなあ。

・ずっとお前に守られてきたんだな
家ってやっぱり強い思い出。良くも悪くも。
家も私たちのこと見てきたのかなー。


来年の映画ドラえもん『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~』の最新映像が公開されました。これについてはこちらで。新・のび太と鉄人兵団、特報!


夏恒例のドラえもん音頭。
OPが見られないのはちょっと残念だけど、暑いので気分だけでも外で涼しくということで。


来週7/16の放送は「からだの皮をはぐ話」「ジャイ子とドラミに恋人!?」です。
すごいレアコンビだ。

約束だから ウソツキと犬神憑き


――黄昏時には森へ近づくな。

(ウソツキと犬神憑き 公式サイト ストーリーよりhttp://www.kogado.com/html/kuroneko/inugami/index.html


My Merry May & シンフォニック=レインで有名な西川真音さんメインの作品『ウソツキと犬神憑き』を紹介します。

はい、Q'tronです。もとい西川さんです。鬱です。
ただ、いつもよりは表面的な鬱かと。心に致命的なショックを与えるあれが欲しい方にはあまりおすすめできません。正直、6000円かける価値はないかな。個人的には3000円くらい。


雰囲気・音楽は抜群に良いです。
キャラも良い感じ。犬彦・芙蓉・家鳴りなど妖怪キャラかわいすぎる。家鳴りがかわいいってどうなのよ。
ただ、シナリオの出来がそれほど良くないので、体験版の雰囲気が気に入った方のみ買うということで構わないと思います。

あと、謎が全然解決されてないとのレビューがありますが、公式サイトからダウンロードできる追加シナリオで解決されるので大丈夫です。それと、2010/6/30に公式でプロテクトを無効化するパッチが公開されました。ここからダウンロードできます。http://www.kogado.com/html/hotnews/nondrm.htm

公式デモムービーを張っておきます。雰囲気をお楽しみください。
音楽が気にいったらサントラだけでもどうぞ。


(C)2009 KOGADO STUDIO,INC.
http://www.kogado.com/


攻略について。
攻略キャラは衣織・彩紀・芙蓉・三人娘・百夜です。
攻略は好きな順で構わないと思います。ただし、百夜のみ4人クリア後に攻略できます。
百夜を攻略したら、表示されるパスワードを公式サイトの秘密のページに入れてください。
新たなルートが開きます。

必要ないかと思いますが、攻略サイトが少ないので解説。

初回は必ずBadエンドになります。
Badを見たあと、直前のセーブデータからやり直せば普通に進めます。

衣織→彩紀に冷たくすればOK.
彩紀→彩紀寄りの選択をしたあと、学校で「できません」 あとは彩紀寄り。
芙蓉→彩紀寄りの選択をしたあと、学校で「できません」 あとは芙蓉寄り。
三人娘→彩紀寄りの選択をしたあと、学校で「わかりました」
そのあと3人のうちの誰かを選ぶ選択肢が何回か出てきますが、展開が大幅に変わることはありません。
百夜→4人クリアしたあと追加される選択肢を選べばOK. ただし彩紀には冷たく。


関連記事
言葉は力、力は言葉 ウソツキと犬神憑き ネタバレ感想 (ネタバレ感想)

タグ: Qtron

機械で友だちをつくるなんてかわいそうだね

2010/7/2 わさドラ ぼく、骨川ドラえもん/ ドライブは掃除機にのって の感想です。

今回はおもしろかった! 腰・楠葉両監督&作画陣GJです。

ぼく、骨川ドラえもん(原作:4巻 友情カプセル)
脚本 大野木寛/ 絵コンテ・演出 腰繁男/ 作画監督 田中薫・丸山宏一

ヒトのココロを捻じ曲げる、どう考えてもやばい道具登場。
この話のドラのびがとってもほほえましいだけにスネ夫が許せない。

作画が凄いと思っていたら丸山さんが入っていたのか。最近多いですね。
あと水田さんの若干狂った演技も見どころか。お二人はアベコンベでもご活躍。


・ドラ焼き、好きなだけ食べていいんだよ→いただきまーす
普通ホントに好きなだけ食べるか?
世の中は、交換というもので成り立っている。もらったらお返しをする、したくなる。

スネ夫の家でのやりとり、テンポ良し!

・ぼくにはドラえもんがいる。ぼくにはのび太くんがいる
機械で作った友だちなんて友だちとは言わない。
直後ののびドラの楽しそうなやりとり。友達・家族を強調するわさドラの真骨頂か。

しかしなぜ馬跳び? ドラえもんの体重考えると危なくない?
ちなみに私は痩せているので運動会のこれ嫌いでした。

原作の幸せそうに歩くのびドラもいいよね。

・そのうるさいやつをどうにかしろ
ドラがのび太を殴るところはもっと見せたほうがよかったかな。そのほうが悲惨さを感じたと思う。

・つよーい味方ができたんだもん
強い味方? あれが? まあ、今回は容赦なく活躍したけど。

・のび太くん! よかった
喜んでのび太がドラを一瞬抱き上げて降ろすところ、上手く言えないけどなんかいい!

・のび太くん! (コントローラーが直った)……あいたかったよー
しずちゃんクルリヒョコしずちゃんクルリヒョコをなんか思い出してしまった。(ヨンダラ首輪)
余談ですが私は本来「しずちゃん」派です。別にしずかちゃんでもいいけど。
でも↑はしずちゃんのほうがしっくりくる。
あとサブタイトルに使われる場合(「しずちゃんさようなら」など)も同様。なんで?


効き目が切れてドラが正気に戻るときの演出、ポケットびよーん、ラストの夕日などもいい感じでした。


ドライブは掃除機にのって(原作:18巻 ドライブはそうじ機に乗って)
脚本 藤本信行/ 絵コンテ 楠葉宏三/ 演出 八鍬新之介/ 作画監督 久保園誠

掃除機をスーパーカーにするってナンセンスすぎる。
F先生、掃除機好きなんだろうか。
ペッターもそのうちアニメ化お願いします。あれかなり好き。

おお、楠葉コンテ。前から気になっているんですが、TV監督の善さんも出ませんか?
楠葉さんはプロデューサーに近い役割と聞いているので、実際指揮しているの善さんですよね。
やはりお忙しいのか。たまにはぜひ。


・ぼくスーパーカーに乗るなんてはじめてだよ
パパがあれだしねえ。のび太がとってもうれしそう。だからこそ直後の宣告が生きる。

・ザー……せっかくいいとこだったのに
ここんとこをやく60度の角度で。

・ぼくはなんてうんが悪いんだ
爆笑。驚いて止めるドラが良い味。
原作ドラはかなり冷静だけど、個人的にはアニメのほうが好み。
いま気付いたけど、原作のび太なかなか怖い顔。

・きみはまんがだ、すっごくおもしろいまんがの本だ
おもしろさって主観的なものだと思うのですよ。

・のび太はどこに行ったのかしら、……キャー何よこれ。(略
三石さん最高!

・掃除機カー
エンジン音はアニメならでは。
ざぶとんにしがみつくママを尻目に掃除機に乗って、外へ出発!
しかもここの一瞬のドラのび、ほぼ無表情だし。シュールだ、シュールすぎる。
この後のドライブ&レース、スピード感があって楽しい!
原作と違ってノズルが付いてると思ったら活用! ナイス。

・スネ吉兄さん、ごめんなさい
普通にいいひとだよね。私もちょっと同情。
でも、妨害は危険だよ。レースのきちんとした決着見たかった。


えかきうた
今週は太まきずし。お見事です。


来週7/9の放送は「海坊主がつれた!」 「家がロボットになった」です。
とりあえず家はかわいいと思います。

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