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貴志祐介『新世界より』

新世界より(上) (講談社文庫)「上巻は世界観の説明ばっかでぜんぜん話進まないじゃない。いつおもしろくなるのよ!」とぶつくさ言いつつがんばって読み続けた上巻。そして助走をつけはじめた中巻に一気に疾走する下巻。とくに下巻は息もつかせぬ怒涛の展開さ!

しかし終わってみれば上巻がいちばん楽しかったかもしれない。中巻あたりの意味深な展開を受けて主人公がディストピア世界でどう生きていくかを描いていくのかと思いきやそんなことはなく、人類VS異人の争いで収束しちゃってもったいないなあ。これはSF得意な方が読むと肩透かしな予感がする。SF専門家よりもむしろ貴志ワールド好きやサスペンス好きにおすすめしたい。

でもやっぱり上巻のロストワールド的な世界はわくわくするからSF好きも読んでね。サスペンス好きは上中巻はがまんで下巻を楽しんでね。要約:みんな読んで。

最後にラストのネタバレ。これがいいたくて感想かいた。(↓反転)
主人公をふくむ人間たちの描写が少ないことに違和感があったので、主人公たちは別の生物の進化形で人間とは似ても似つかぬ姿をしていて、じつはバケネズミが本来の人間だったという叙述トリックだと考えた人はきっと私以外にもいる。(両方とも人間だったら同じ種どうしの攻撃はできない設定に矛盾するし、と思っていたらオチなにそれひどい(T_T)
タグ: 本・SF

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