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ドラえもん チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル

2014/2/14 わさドラ チョコのび太をめしあがれ/青い月夜のリサイタル の感想です。

チョコのび太をめしあがれ(アニメオリジナル)
脚本 千葉美鈴/絵コンテ・演出 楠葉宏三/演出助手 氏家友和/作画監督 小野慎哉


バレンタインを待たずに団地ともお第一シリーズが終了してしまいました。委員長回がorz 第二シリーズでは委員長鉄オタ話やるんだよね? 掲示板が炎上して鬱になる話を当然やるんだよね? 私待ってます。(監督は渡辺さんのままなのかしら。渡辺さん過労死しそう)

サブタイトル画面がバレンタインモードになっていて、ドラえもんにしてはめずらしく凝ってるじゃないですか。

みんなそろって飛んできたもの勝手に食べるんじゃありません。それしずかちゃんにあげるプレゼントなんだから。そうしないと話が進まないってことですか。さすがは藤子F原作アニメである。しかし、しずかちゃんになら食べられていいとか言いだしたときはどうしようかと思った。

「ぼくにチョコが作れると思う?」ですなおに納得するドラちゃんに笑った。出木杉と料理対決回なんてものが以前あってだな、その結果は。(2007/1/12のしずかちゃんをとりもどせ)

青い月夜のリサイタル(アニメオリジナル)
脚本 水野宗徳/絵コンテ 大杉宜弘/演出 氏家友和/作画監督 三輪修


好きでたまらニャイ+恋するドラえもんのやっぱりドラ失恋回であった。ドラの切ない気持ちを引き立てる綺麗な月夜の背景がグッド。今日は背景と音響演出見てるだけで楽しいな。

わさドラでドラえもんがメインとなる話は良作フラグがどんどん立ってますね。先週につづき、かわいいは正義の回。本作や「ドラえもんの青い涙」のように、ドラちゃんがかわいい話は最高です。

「バタッ」という音とともにドラ焼きが足下に転がってきてドラの存在に気づく、振り返ると放心したドラえもん。映像演出としてはよくあるものなのだけど、なんだかんだでアニメドラでこういう演出初めて観たような気がして印象深い。

本作の挿入歌"Moonlight Blue"は、CDアルバム『ツイン☆ドラえもん ソングベスト40』に収録予定です!(またドラえもんCD収録状況を更新しないと。もうわかんないですよー)

次回2/28の放送は「会いたいヒト回転寿司」「コピー頭脳でラクしよう」です。
あの救えないオチ、どうなることやら。

月村了衛『機龍警察 自爆条項』(祝『NOIR』BD-BOX発売記念)

TVアニメーション『NOIR (ノワール)』 BD-BOX(仮) [Blu-ray]ノワールBD-BOX発売おめでとー! じつは私、真下耕一監督の大ファンで、アニメ監督ではドラえもんの寺本幸代監督とならぶ二大監督だったりして。

BDはちゃんと予約買いしました。後悔はしてない。だって買わなかったらのちのち後悔することが確定してるから。藤子アニメ『チンプイ』のDVD-BOXが12万とか聞くと買っててよかったって思うよ。ということで、次にまとまったお金が入ったらファントムのBD-BOXを買ってもいいですか? いいですよね。

とりあえず、第6話の「迷い猫」がBDで観られて最高だ-! 「やるわ」から最後までの流れが好きすぎる。

なにがすばらしいかって、canta per meをバックミュージックに各人物の表情のアップが淡々と流れるだけ、超手抜きといわれてもしかたない演出なのに、それだけでおのおのの感情が伝わってくるという、しかも傍観者のミレイユとアルテナと猫までも含めてきちんと映している完璧さ、そしてラストのラストは一転して引いたカメラから雪景色を映すだけという、最高だ-!

これがいいたかっただけです。BD仕様レビューは他のどなたかがしてくれると思うので、私は原作者の月村先生の著作を紹介することにする。

機龍警察 自爆条項 (上) (ハヤカワ文庫JA)警視庁でパワードスーツの整備をさせれば右に出る者のない技術班の鈴石主任。その機体の実際の運用に関しては随一の元IRFテロリスト、ライザ・ラードナー警部。

そんなラードナー警部に罰を下しにテロリストたちが来日した。テロ被害者として彼女を憎んでいる鈴石主任は本来それを歓迎すべきなのだけど、やっぱり今回彼女の命を狙うテロリストたちもまた憎いし、自身の罰を望んでいる彼女の思い通りになって彼女が死ぬのもそれはそれで面白くないしで、主任は結局警部の機体を完璧に整備するはめに陥る。

自分で書いていてわけがわからなくなった。

機龍警察(ハヤカワ文庫JA)そんな『自爆条項』は機龍警察シリーズの第2作目。

正直言って、第1作目の『機龍警察』はミステリーとして普通に楽しめる程度で、それほどおもしろくありません。絵にしたら映えるのになあ、というシーンも多く、やっぱりこのひとアニメの脚本やってたほうがよかったんじゃないかと思ったくらいです。NOIRの原作者という理由のみで買っただけになおさら。

そんなデビュー作から、本作の日本SF大賞受賞、3作目の『暗黒市場』で吉川新人賞を受賞とここまで人気シリーズに発展するなんて誰が想像できただろうか。でも、この評価は間違ったものではありません(「SF」大賞としてはどうかと思うが)。私も1作目の気分を引きずって気が進まないまま自爆条項を読みましたが、考えを改めました。

1作目で正直いちばん謎キャラだったライザの過去が描かれる2作目の自爆条項、その舞台は現在日本と過去アイルランドパートにわかれます。とくに彼女がどうしてテロリストになったのか、どうしてテロリストをやめたのか、そして最後まで救いが無い鬱屈したアイルランドパートがすばらしい。

そして現在日本にいるのは、ライザが所属していたテロ組織IRFのテロによって家族をすべて失った鈴石緑技術主任。2人の間に割り切れない想いが流れるなか、作戦は決行される……なんというNOIRですか!

「ラードナー警部には……赤が似合うと思います」 (Kindle位置No.1743)
TPOを考えるとラードナー警部の服装はよろしくないのでは、という文脈でこの答えは微妙におかしい。しかし、そのすれちがいの上で2人の心情が見事に交錯する。このシーンは至高です。
タグ: 本・SF

ドラえもん 動物変身恩返しグスリ/雪だるまが町にやってきた

2014/2/7 わさドラ 動物変身恩返しグスリ/雪だるまが町にやってきた の感想です。

動物変身恩返しグスリ(原作:35巻)
脚本 相内美生/絵コンテ・演出 楠葉宏三/作画監督 田中薫


助ける相手は選びましょう、つまりは「かわいいは正義」ということですか。作中のいぬやねずみを観ているとそれも一理ある……と思う。しかし、それが通じないのがドラえもんへのねずみパワーなのであった。それでも、最後にねずみちゃんを助けたドラちゃんぐっじょぶです。

この作品、原作屈指といったら言いすぎだけど、結構なホラー短編だと思う。よくおうちにアリが侵入していたので、洗剤水かけて撃退していた私はある日突然子どもの集団に無言で担がれ、大きな川へドボンされることでしょう。

って考えると普通に怖くないですか? スタッフもやばめなものを感じ取ったのか感じ取っていないのか、ラストはスネ夫の浅い池にドボンのマイルドなオチに変更となりました。

ここ最近の楠葉コンテ回大好きです。本日のみどころはゴミ箱けっとばしたあと、テンポ良くぽんぽん変わるドラえもん表情七変化。そして映える綺麗な作画! Aパートのママの作画いいわー、と微妙で適当な感想つぶやいてたらBパートは。

雪だるまが町にやってきた(アニメオリジナル)
脚本 千葉美鈴/絵コンテ・演出 寺本幸代/作画監督 田中薫


ちょっと待て。寺本回来るなんて聞いてねえぞ。ほぼ4年ぶりのレギュラー回の復活です。まってましたー、寺本さんは映画ばっかりやってないでこっちに来てくださいほんと。

Aパートを継承してかわいいドジっこ擬人化キャラ登場。寺本さんはメカの擬人化が好きなんでしょうか。タイタニックロボといい天の川鉄道といい釘宮ルリィといい。ルリィなんて今回のユキ太と同じくまさにのび太的キャラだったしね。

昼にみんなで雪遊びをして楽しむところまでは、あらゆる意味で普通の話。が、夕方になり、ユキ太との別れのときが訪れるシーンから、あれあれ。なんか雰囲気違くないですか? あれー、なんかルリィ回ラストとか鉄道回ラストみたいな夕陽シーン。

∑(・д・ノ)

(まー私、じつは「ころばし屋Z」の回、同様パターンだったので普通に寺本回だと思ったのよね……ひみつ道具博物館の公開時期考えるとありえないとはわかってたけど。正しくは今井一暁回)

そして雰囲気作りの巧みさでは随一である彼女の魔法が発動します。夕焼けシーンだけでなく、巨大雪だるまが銀世界を走り回るその光景、ちらほらと映る自宅の伝統をバックにキラキラ舞う雪、そして、オールシーズンバッジ効果で静かに消えていく雪、まさに、まさに、スーパー寺本演出じゃないですか!

そしてやっぱりかわいいは正義。ころころ転がるユキ太とラストのしずか、作画の田中薫さん今回はぐっじょぶでした!

次回2/14の放送は「チョコのび太をめしあがれ」「青い月夜のリサイタル」です。
ドラちゃんの失恋話大好きです。え、どうせ今回もそうなんでしょ?

若竹七海「幸せの家」(『宝石 ザ ミステリー3』)

宝石 ザ ミステリー3若竹七海ホイホイの流れで今年も買ってしまったなんてそんなこと。(前作の記事:若竹七海「暗い越流」(『宝石 ザ ミステリー2』

ミステリーアンソロジー『宝石』シリーズの第三弾。今回は東野圭吾・湊かなえ・今野敏・誉田哲也・東川篤哉・笹本稜平・若竹七海・小杉健治・長岡弘樹・石持浅海・深水黎一郎・深町秋生・大山誠一郎・川崎草志・長沢一樹の15人。ただし例年どおり東野圭吾は電子版未収録なので気をつけるように。

今回のベストは湊かなえ、石持浅海、若竹七海。湊かなえはあいかわらずのドロドロなんですが、文章自体は前回ほどジメジメしてなかったので、収録作のなかではトップです。

石持浅海はたぶんいつもどおりであるのだろうオカルト小説。私にとってはNOVA、SF宝石と短編でのつきあいが続いてます。彼とは相性が良いことが発覚しつつあり、長編読みたいフラグがかかりました。

そして安定のおもしろさを誇る若竹作品。いわゆる本格ミステリ、そのなかでもとくにメタミステリが嫌いな私としては、そうでないだけで評価高めざるをえない。今回の収録作品で多かったんだもの。

若竹七海の「幸せの家」は収録作のなかでは楽しめるほうですが、若竹作品としては良くも悪くも普通なので、あの冴え渡る淡々とした嫌味文を読みたい方は推協賞の「暗い越流」をお読みになるのがよろしいと存じます。

彼女の作品は文章に魅力がありすぎて、本人が気合い入れて考えていると思われるトリック部分などもはやどうでもよくなるオチが待っていること多数。「手紙嫌い」なんてその最たるもの。作者ノリノリで書いているとしか思えない途中部分がユーモアにあふれすぎて、オチはもはやおまけと化していた。

プレゼント (中公文庫)だからこそ逆パターンで「たぶん、暑かったから」のようにオチをぶんなげられても私は許す!

葉村晶シリーズ第一弾『プレゼント』のスピンオフ作品がでるようです。どさくさにまぎれて『プレゼント』の電子化してくれたら私すごく喜ぶ。一年待ったんですけど、どうしてそれでも『依頼人が死んだ』と『悪いうさぎ』しか電子化してくれないんですかやだー。
タグ: 本・SF

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