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ドラえもん ふくびんコンビ/歩け歩け月までも

2014/3/14 わさドラ ふくびんコンビ/歩け歩け月までも の感想です。

ドラCDについてまとめていると、いい時代になったと感じます。DORA THE BESTが廃盤だったころ。西田敏行が絶望的、小泉今日子や白鳥英美子などは歌い手のアルバム買わないとならない時代があったこと。

いまとなっては、あとはドラズ中心の同時上映が問題ですね。先日発売した『ツイン☆ドラえもん ソングベスト40』、宇宙ランド危機イッパツの「ドラミ・ガムシャララ!ヘッチャララ!」収録がなにげに大きい。

ふくびんコンビ(原作:20巻)
脚本 大野木寛/絵コンテ・演出 三宅綱太郎/作画監督 志村隆行


ドラちゃん受難回。彼にふりかかるめりこみパンチがすてき。この事故に対して、いちおうは謝るジャイアンにも好感。ほんとうに「いちおう」ではあったが。

のびちゃんめりこみパンチはいくつかあるけれども、ドラちゃんは「のび太たちのアイスショー」以外にあったかな。(DVD化……) 

のび太の不幸をジャイアンに引き受けされるのび太の邪悪な表情もあいかわらずすてき。この話でわかるとおり、のび太は道を歩くだけで犬にかまれるしマンホールに落ちるし車にはねられるし(!)なんだから、こんなのたまったものではありません。

歩け歩け月までも(原作:26巻)
脚本 大野木寛/絵コンテ・演出 小原唯/作画監督 小澤辰則


本日はABパートともにベガ回にして、ベガスタッフの小原さん初コンテ回。

すごーくいまさらな話ではありますが、ベガで寺本さんと組むことが多かった吉野芙紀さんは辞めてしまったようですね。(ベガ公式サイトからお名前が消えている)ドンブラ粉の初コンテ回が好きだったのでちょっと残念です。

そして脚本がこれ系の話を得意そうとする大野木さんで嬉しい。ママが洗濯物が干せないと光線をぐるぐるさせるところは大野木さんオリジナルパートとみた!

のび太はすでに歴史に名を残そうとする必要なんてないと思います。すでに遅刻記録、立たされ記録などぞくぞく新記録を……じゃなくて、射撃とあやとりという世界一のものをふたつも持ってるのですから。

次回4/11の放送は「ウマタケ牧場」「テストに一夜漬けダル」です。
ウマタケって、よく見ると、かわいい?

ドラえもん のび太のひみつ道具博物館

2014/3/7 わさドラ のび太のひみつ道具博物館 の感想です。

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 ブルーレイスペシャル版 [Blu-ray]「どうしてBDやDVDの仕様に関するレビューがほとんどないのだろう?」と以前から思っていたが、自分でやってわかった。特典の内容などを一字一句書き写すの、ものすごくめんどうだから。こんなことをするなら本編の感想を適当にかいたほうがましというもの。

でもわたしはがんばる><
ひみつ道具博物館のBDの価値をつたえるために!
映画ドラえもん ブルーレイ版の仕様

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 ブルーレイ通常版 [Blu-ray]ドラBDは、CMなどで流れたPVがかなり入っているというだけでも、買っていいと思います。いつものシンエイにここは期待してなかったから、新魔界のBDを観たときはとても嬉しかった。

あとは新開拓史までのTVスピンオフ短編が収録されれば完璧。「魔法使いのび太」のDVD収録はいつですか? ニュ~トン、ファラデ~、アインシュタイ~ン♪ ブラックホールの重力傾斜を応用した、ハイスピードローラーブレードよ!

映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館
監督 寺本幸代/脚本 清水東/絵コンテ 寺本幸代・久場良忠/演出 山岡実/キャラクターデザイン 丸山宏一


前半戦のクレヨンしんちゃんがおもしろかった、と鉄人兵団のときにもいったような気がする。私は原作クレヨンしんちゃんマニアも兼ねているのでみなさんよろしくお願いします。検索キーワード「まつざか先生、梅」でMy Merry Mayの記事に来る、私と同レベルの思考回路をもった人は誰です。

ひみつ道具ミュージアム、劇場で観たときは例年よりインパクト薄かった記憶があるのだけれど、TVで観るとすごくおもしろいじゃないですか! 良くも悪くもTVスペシャル向けの話なんでしょう。(新・鉄人兵団や新魔界はいまだに劇場で観たくなる)

そんな今回、もっとも燃えたシーンが一番最初の紫の背景をバックに怪盗が登場するシーンだなんていえない。まさに寺本の新魔界イメージ!

シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)よろこんだ直後に「ルパンの狙いは『ボヘミアの踊るイヌか?』でげほっとなった。寺本さんはホームズマニア、と。(BD特典インタビューにも書いてある)

いまからシャーロック・ホームズを読むなら日暮訳の光文社文庫をどうぞ。日本では最新の訳で、たいへん読みやすい文章で書いてあります。有名な延原訳の新潮は古いうえに、『シャーロック・ホームズの叡智』という分割商法の犠牲になっているのでちょっとよろしくない。

本編の話にもどる。このかっこよくかつニヤリとできる導入部分がじつは夢、大元はTVの「ルパン対ホームズ対オシシ仮面」だったということが判明して、さらにげほっとなる。おまえらそんなにオシシ仮面が好きなのか。私もですすみません。

思い出の鈴を盗まれたドラえもん。買ったほうが安くても、それでも修理に出すというエピソードは寺本さんの実体験から生まれた発想なのだとか。くわしくはBDの特典を読んでね。

シーン変わっていよいよ今回の舞台。招待状が車に変化し、鉄人兵団のザンタクロスのように計器が光り輝いた直後、高速で発進。のび太の街の遠景が映し出されたあと、未来へ移行、まさに夢の背景を駆けながら、街を抜けると光とハトの影とともにひみつ道具ミュージアムへ……劇ドラの背景美術は最高だ!(土橋さんぐっじょぶ)

そしてドラえもんマニアック検定の開始です。「あなたが落としたのは、この普通のガードしおまねきですか? それとも高級なガードタラバガニですか?」というセンスに爆笑する。こんなどマイナー道具持ってくんな! 

たぶん寺本マニアの私としては、ひみつ道具博物館に登場する道具のチョイスだけで、寺本作品とわかります。劇場でこれTVシリーズで寺本コンテ回の××の道具、とつっこみながら観ていました。ころばし屋とか、きこりの泉とか、好きだね寺本さん。

ひみつ道具博物館を観る前から、TVシリーズのED5の道具選択が寺本さんっぽいと思っていましたが、彼女が担当なのかどうなのか。くわえて四次元ポケットやどこでもドアを開くときの光の演出が彼女の手法に近いとED5発表時から感じています。

夢のような世界のなか、同時に登場キャラクターへの疑念も蒔きながら、場面は転換。みんな大好きのびドラエピソードに移ります。「ぼくだけど気にさわった?」というシーンからなんだかじわっと来てしまうのは私だけでしょうか。

しかし、そんな嬉しい感動はすぐに過ぎ去って。のび太のダメさにあきれて喧嘩になったのびドラ。ドラに羽交い締めにされたのび太は暴れていたけれど。

「きみにはとりえってものがなにもないのか! どんだけダメダメなんだ!」
このセリフの直後に急におとなしくなったのび太が一瞬見せた表情に、なんともいえない感情がこみ上げた。そして想いを爆発させるのび太、わかってはいてもどうにもならない、そのくやしさが伝わってきて、ふたたびぐすん。

(つまり、「野球なんてまじめにやってもできない、もう帰る」という最初の抵抗と、ドラに「どんだけきみはダメなんだ」といわれたあとの抵抗は、違うんだよ)

新鉄人のしずかちゃん「もう、あんたなんかしらない!」とくらべてみるのもよいでしょう。

ダメなのび太のエピソード、ダメなクルトのエピソード、そんなふたりのいいところを語る場面(クルトがのび太を呼び捨てにしたところがなんだか好き)をはさんで、満を持して怪盗DXの登場です。ここは怪盗DXかっこいいところをみせてやれ、ってところなのですが、微妙に緊張感がないのはなんでですか。このあとのガードロボとの対決といい、なんかずれてるよ寺本さん! この寺本、まさにノリノリである。(きこりの女神の集団水鉄砲攻撃は怖かった……)

犯人推理部分は後述して。人工太陽&ガードロボとの決戦。敵役(?)であるペプラー博士陣営とのび太陣営が協力して、相手を撃破。敵味方組んでの最終決戦というだけでも熱いのに、決着を着ける方法がことごとくがクルトのダメダメ道具なのがまさに少年漫画な展開。新・鉄人兵団の怪獣映画っぽさな雰囲気といい、この映画を創ったひとたちはわかってる!

決着ついてエピローグ。鈴にはじまった物語は鈴にて終わる。
「でもきみは、いいやつだな」

あらすじだけでは追い切れなかった全体的なまとめを2点。

1. ひとりひとりのキャラクターの心理描写がすばらしい。
正直なところ、この物語のストーリー自体に、感情を引っ張る力は少ない。話自体は『ドラえもん』という作品にリスペクトをこめ、おまけにミステリをからめたお祭り創作といったところ。それでも、2時間あきずに観ていられるのは、「キャラが立っている」からだと考えます。

とくに今回のゲストキャラ、クルト・ジンジャー・ペプラー博士がその主軸。私はこいつらが地下でキャッキャウフフしてるシーン観てるだけでもう楽しい。

しかし、ボケの博士とその弟子クルト、ツッコミ役のジンジャー、こいつらはただコントしているだけではありません。夢に向かって一直線の部分が描かれ、それにダメダメっ子のび太、そしてドラえもんというふたりのキーマンとつながって、5人の物語となる。

この物語は、そこまで「ひみつ道具博物館」という物語全体に絡んだものではなかったけれど、5人の強い想いが伝わってくるからこそ、キャラが独立し、楽しい話になったのだと思います。

寺本回全般にあてはまる特徴で、この作品に限ったことではないですが、キャラクターの動きがすごくいいですね。頬を赤く染めるドラちゃんとか、館長に怒られて両手のひとさし指をつんつんするクルトとか、館長(表情が映らないのがポイント)の前で怪盗DXのかっこよさを語るこれまたクルトとか。萌えるっていうの?

最後に、ダメダメのび太くんエピソードが気に入った方へ、寺本担当回の「のび太を愛した美少女」を推薦してこの項は終わりとします。未来から来たダメロボットのルリィと、ダメ人間のび太の物語。その結末は、いかに。(収録DVD

2. 予想以上にミステリしてた!
登場人物のひとりひとりに疑念のネタを振りまいて、そのほとんどはミスリード。しかしそのミスリードのなかに真相が混ざってたのは巧みだった! 具体的には、怪盗DX登場直前にクルトがトイレの名目でジンジャーのもとへ向かったところ。前歴があるからこそ、「またかよ」と思った観客は多いのではないでしょうか。結果的にはそれが回答だったわけでありました。

その一方で博物館の怪人の真相には笑った。私もこれについては、ミスリードでまったく関係ないひっかけであろうと予想していたけど、私の想像以上にショボくてほほえましいオチだった(^ ^;)

あと館長は犯人じゃないですよね。怪しすぎて。以上。

ちなみに私は入れ替えトリックをふくめて犯人当てに成功しました。各登場人物の動きを考えるとクルトがいちばん怪しいという前提のもとで考えていたので、あまり褒められたものでもないですが。のび太が犯人だったら終わってた。

今回の感想は以上です。「映画ドラえもん ブルーレイ版の仕様」にも書きましたが、BDスペシャル版の特典がすばらしいので、作品が気に入った方や寺本監督が大好きな方は購入すべきです。

次回3/14の放送は「ふくびんコンビ」「歩け歩け月までも」です。
人生について考えましょう。

ドラえもん 会いたいヒト回転寿司/コピー頭脳でラクしよう

2014/2/28 わさドラ 会いたいヒト回転寿司/コピー頭脳でラクしよう の感想です。

今回の日本SF大賞は、全員受賞でよかったとおもいます。

そんなわけで、また長谷敏司がSF大賞逃した(/_;)  ほんとうは09年『あなたのための物語』で受賞するはずだった。でもあのときは伊藤計劃がいたから、というより伊藤計劃が死んだから。なんであと何年か生きていてくれなかったの。

まいめりー好きに、人工知能SF好きに、『あなたのための物語』『BEATLESS』「allo,toi,toi」おすすめ超オススメ。<私>は、あなたの、お役に、立てましたか。

会いたいヒト回転寿司(アニメオリジナル)
脚本 清水東/絵コンテ・演出 寺本幸代/作画監督 嶋津郁雄


典型的なアニメオリジナル回、かと思ったらまた寺本さんかよ! ストーリーが地味で気づかなかった。

一回のおまけに誘われてこんなへんな道具買っちゃった寺本さん、もといドラえもん萌える。ひみつ道具博物館の鈴を修理するエピソードといい、意外と彼女は庶民的な話を創りますよね。今日の話だと、おうちに課長たちを呼んで「ぜったいかぜ悪化したよ……」とつっこませるところもまた。

本日の寺本回のみどころは、後半ののびドラの仲たがいからスタートです。おたがいに頬を引っぱりあってけんかするのびドラがほほえましい。新魔界のやわらかドラちゃん大好きだったので、またそのうちやってくれないかと期待してる。(そういえば今回伊藤翼のテーマが魔法少女マミで笑った)。

そしてまわるまわるドラえもんの超脱力オチ。スローペースなBGMをバックに、「ドラちゃん、それなにか楽しいの」「いえ、ぜんぜん楽しくないです」と無感動なコメントをつけてちゃんちゃん。うまいなあ。

コピー頭脳でラクしよう(原作:43巻)
脚本 相内美生/絵コンテ 腰繁男/演出 敷島博英/作画監督 菊地功一


なんだか作画がへんだな……と思ったら「オバケと暮らした夏休み」(2013/8/23)以来2回目の菊地功一さんが作画監督。そういえばオバケ回のスネママパートあたりの作画と似ているような気がする。おなじみのキャラに関しては慣れていないからか違和感あるけど、今回オリジナルのネコかわいいよネコ。

原作の話はいぬがホラーと化していた印象があるのだが、アニメで観るとあまり怖くないのはなぜかという理由はすぐに氷解。声がのび太だから。「のび太はぼくだ!」と吠えられても全然怖くねー! そのおかげで原作と変わらないオチなのに、ギャグオチという印象しかなかったのであった。

危険な道具なら使う前にいってよ、というのはごもっとも。まったくこの中古子守りロボットは。

次回3/7の放送は『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』です。
(^_^)/

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