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新・鉄人兵団はエンパシー要素が成功のカギ、ついでにFF13のススメ

そろそろ新・鉄人兵団レンタル開始ということでもう一発up。先日「エンパシー 思いやり 瀬名秀明」というキーワードで来た方がいらっしゃってテンションあがったのもあり。

小説版鉄人兵団を担当した瀬名秀明さんがシンパシーとエンパシーを重要視した執筆活動を行っているのはご存じの方はご存じかと思います。解説を集めてきたのでそもそもシンパシーとエンパシーってなんやねんという方はご覧ください。

「自分がしてもらいたいことを、他人にしてはならない」:路上カウンセラーの【それでも人生は素晴らしい。】
「導線」か「動線」か、「empathy」か「sympathy」か:IA Spectrum
sympathyとempathy, independentでdependableな関係!:☆RUBY'S My P.L.L☆ ~My Private Lov3 Lessons~
(皆さんわかりやすい解説ありがとうございます。私の知識整理にも役立ちました)

シンパシーとエンパシー、これは私が追っているテーマでもあります。

きっかけはMy Merry Maybeのリース編です。主人公の浩人はリースにシンパシーを感じていたが、客観的なエンパシーを感じることができなかったためにああいう結果となった。

で、私が旧・鉄人兵団の嫌いだったところがこれと一緒です。旧・鉄人兵団はのび太たちがけがをしたリルルに共感して彼女を人間の側に寄らせたいという話であって、ロボットとしてのリルルの立場を無視した部分が納得いかないというのは何度も言いました。

そのシンパシー重視のところはVinegar56%さんがおっしゃるように、

自分たちの思いやりにリルルが共感することと、リルルがロボット側の論理を捨て人間側の論理を信じることをイコールで捉えているように見えます。
非ニコマス:そして彼女は天使になる 大長編ドラえもん「のび太と鉄人兵団」について -すごろく妄想格納庫 (延長戦)

この部分からもはっきりと読み取れます。この作品、「自分と同じように相手も思っているにちがいない」というシンパシーの罠に後半のリルル以外がはまってるんです。というかVinegar56%さん、「共感」という言葉を使ってるし完璧……私やることない。

で、本題の新・鉄人兵団。この作品でもっとも重要な軸はピッポ→のび太軸であり、ここがあったからこそ新・鉄人兵団が成功したと断言します。なぜなら、ここは相手を対等な存在と見た、重要なエンパシーポイントだから。

ピッポは人間に対する同情も共感もあまりなかったにもかかわらず、気づいたんです。ロボットと人間を互いに独立した存在としてとらえ、そのうえで2つは同じだと。これはまさしくエンパシー。実質ピッポ=リルル(の良心?)である以上、ピッポの心情変化はリルルにも影響を及ぼします。

舞台あいさつの寺本さんのコメント「相手の気持ちになって考える」や挿入歌の「あなたはわたし」、これは言い方としてはシンパシー。しかし、重要な追加要素はこのようにエンパシーでした。これは寺本さんすごくわかっているといわざるをえない。もう一生ついていきます。

じつのところ、地球人→メカトピア軸はシンパシーなんですよね。ジュドの姿を変えて「かわいい」と思い、人間の女の子そっくりのリルルを見て「かわいそう」と思う。エンパシーがないわけではありませんが結構薄いです。

本当の思いやりの心を持ったのはロボット側であって人間ではなかったってこれすごい皮肉。いや、深読みしすぎだろうけど。

……とここまで書けばなぜ私が小説版ドラに不満を持ったのかわかってもらえるかなあ。瀬名さんのわりにシンパシー&エンパシーの処理が甘いからですよ。

ちなみに瀬名秀明さんは「思いやりの心=エンパシー」ととらえていて、私もそれには同意。で、エンパシーを育てて地球を天国のような星にするのは……ムリじゃない? というのを震災のデマ拡散で確信した次第。あれはシンパシーの暴走であって、相手がどう思うかというエンパシーの観点なんてまったく無いよ。

昔からチェーンメールなどを注意する人はたくさんいた。でも、改善されてないのはTwitterの登場ではっきりとわかった。私はもうあきらめたい。

そんななかで『華竜の宮』の上田早夕里さんとか、ほんと凄い方だと思う。上田さんは阪神・淡路経験者で、人間のそんな本質は変わらないと結構絶望してるようにお見うけします。(このあたりから:上田早夕里(@Ued_S)/2010年10月30日 - Twilog ……失礼なこと言ってごめんなさい)

しかし、「それでもなんとかしたい!」という希望を繋ぐ方でもあり。

希望が最後に残るのか。

で、最後に話は変わるけどゲームのFF13もかなり好きなんだ。

第7章の「上界は下界の侵略を恐れ続けてきたんだ。呪われた敵だと信じてな……」
「下界でも、上界は悪魔のすみかでいつか攻めてくる。――そう信じてた」というやりとりが最高だった。

さらに、鉄人兵団にはない要素の「故郷を奪った憎むべき敵の仲間だとしても、自分たちと同じように楽しく生活している人を傷つけるなんて嫌だ!」という彼女が切なかった。

FF13の小説を読めば例の2人が完全にリルルとピッポポジションにいるのがわかるわけなのだが……だからなんで本編に入れないんだっつのこんな重要なとこ。

そういうわけで新・鉄人兵団が好きなひとにFF13オススメ。インタ版の英語をがんばってリスニングして小説読んでアルティマニア読んでようやく魅力がわかるというすばらしくユーザーに優しくないゲームだけど。

とりあえずインタ版の字幕の手抜きにはとても文句をつけたい。あと小説版は絶対読め。私はプレイ前に読むことをすすめます。くわしくはこちら:ファイナルファンタジーXIII 総合
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