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とっても楽しいSF小説ベスト5 -2010-

気づいたら100冊ちょい読んでいた今年。せっかくなので2010年に読んだ本から5冊推薦してみる。たかが100冊からなのであんまりあてにしないでね。何度も言いますが私は飛浩隆がわかんないようなぬるいSFファンなので、あまり難しい本は入れられません。それを前提にお願いします。


第5位 有川浩『空の中』

空の中 (角川文庫)次作の『海の底』とどちらにしようか非常に迷ったあげく『空の中』をランクイン。シリアスすぎて息もつけなかった『海の底』に比べ、同じように日本にとって大変なことになっているにもかかわらず、微妙に抜けた空気がツボ。

大長編ドラえもんが好きな方は絶対読むべし。大長編ドラに似ている、かつ明らかに構成力がドラ以上。映画ドラスタッフに有川浩呼べばいいのに、と思った一作でした。


第4位 小川一水『天冥の標 2 救世群』

天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)この人は凄いなぁ……。ほんと凄いよ。1→2→3と全然違う作風でかつ繋がっている。でも、ほんとに完結するの? これ。ラスト10巻でお得意のデウス・エクス・マキナとかやったら投げますよ。

全10巻になるという『天冥の標』シリーズ第2弾は小川版『復活の日』といえるパンデミックSF.『復活の日』はまだ救いがあった。でも、小川一水の現実は……。

世界やばいよ! いつ救世群が来るんだ! とやきもきしたあげくのあのオチには、本気で絶望した。それしかなかったのか。それしか。

ちなみに1巻と2巻はどちらを先に読んでも問題ありません。私は、2巻を先に読むのをおすすめします。


第3位 ロバート・チャールズ・ウィルスン『時間封鎖』

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)突然地球が不思議な膜に包まれ、流れる時間が1億分の1へ。このままでは地球上の50年経ったら太陽が寿命を迎えてしまう。これはやばい! そうだ火星に植民しよう! ととんでもないアイディアで乗り切ろうとする人類。しかし…?

オールタイムベスト級海外SF。ハードSFで難しい用語もたくさん出てくるにもかかわらずめちゃくちゃ読みやすい。海外SFで久しぶりに一気読みしてしまった。これは翻訳の茂木健氏のたまもの。翻訳もの苦手な方にも薦められる一作。えー文庫なのに高いとか言わないで。


第2位 森岡浩之『夢の樹が接げたなら』

夢の樹が接げたなら (ハヤカワ文庫JA)鬱です。鬱です。鬱です。今までで一番印象に残った個人短編集かもしれない。藤子Fファン&Q'tronファンともども読むがいい。そして絶望せよ。

藤子ファンなら『逃げゆく物語の話 ゼロ年代日本SFベスト集成<F>』収録の「光の王」もいいかも。


第1位 伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)トップは森岡浩之のはずだったのに……。12月で大逆転。

ちょうどMy Merry Maybeをやり直していた私にその結論は酷すぎませんか。人間の魂が、魂がぁ! 私は「魂」というのは自分の「心」を動かす独自の力だといまのところ思っています。だから、この『ハーモニー』という作品には魂がある。それだけ。

読んでください。それだけの価値があります。



今年はSFアンソロジーが豊作でした。NOVA3の編集後記によると17冊? 数えたら7冊しか読んでませんでした。これからのSFは、ハヤカワ・創元の近刊を読む限り、落ち着きそうな感じかなー。また新刊がバンバン出てきて焦る前に、積み本を読んでしまおう。

ところで創元さん。今日泊亜蘭はいつ出るの? たしか本来は今年の春には出ていたはずじゃなかったっけ。

古典はあまり好きじゃないけど、ここまで周りがじらされているのを見ると、私まで読みたくなってきたじゃないか。どーしてくれる。
タグ: 本・SF
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